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バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話  作者: 紅赤
第4章・魔剣争奪戦編

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第88話 ちっぽけな欲望は……

ブックマークや評価が増えて、すごく嬉しいです。

読者の皆様、いつもありがとうございます!

これからも更新し続けますので、最後までよろしくお願いします。

「……アリスはぜんぶ食べつくす」


 人間の三大欲求の一つを抑圧され続け、異世界で爆発した少女。

 もはやその食欲は、全てを喰らいつくせるだけの強さに届きかけていた。


「……だからそのくまもアリスがもらう……さっさとちょうだい?」


 それは渡すのが至極当然というような口調であった。

 呪われた人形のような風貌に、常人なら怖気づいてしまうだろう。

 だが、生憎アリスの相手は呪い程度にビビるような男ではなかった。


「さっきも言ったけど今はクマじゃねーよ。

 それに、俺は人から貰ったものは大切にするタチでね。悪いけど渡すわけにはいかないよ」


「……なんで? アリスのおねがいはぜったい。きょひけんなんてないよ?」首をかしげるアリス。


「我儘なやつだな」

「……アリスのおねがいがきけないなら――食べるよ?」


 少しばかりイラつき、アリスは殺気をぶつける。

 凶暴な威圧感であるが、タローはかまわず言い放つ。


「あんまり大人を舐めちゃいけんよ?

 それに――世の中にはお前のち(・)っ(・)ぽ(・)け(・)な(・)食(・)欲(・)を超えるヤベェ怠け者がいるからな」


「……ちっぽけ?」


 どんな我儘だろうと、自分の溢れ出る食欲でねじ伏せ、押し通してきた。

 いつしか少女のオーラを見ただけでモンスターは逃げ出すようになった。

 暴食の魔剣(ベルゼブブ)すら従える究極の『暴食』。

 それをこの男は何と言った?


 ――ちっぽけだ、と?――


 ならば証明してみせようではないか――


「……アリスの食欲がちっぽけか――たしかめてみる?」


『究極の暴食』と――


「こいよ。俺は子供にも容赦ねぇからな?」


『底なしの怠惰』――


『暴食』が『怠惰』を食い尽くすか、『怠惰』が『暴食』を飲み込むか――


「勝つのは俺だ」

「……アリスがぜんぶ食べる!」


 この戦いは、より欲望の強かったものが勝者となる。

「続きが読みたい!」

「面白かった!」

「これからも頑張ってほしい!」

等々、

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