0話 転移前
下手くそな文章ですがよろしくお願いします。色々アドバイスなどあればご教示下さい。感想は面白いでも、つまらないでもいいです。更新は不定期になりますが、0;00に投稿するので、チラッと更新されてるかなぁ、と見てくれると嬉しいです。
昼休みを告げる鐘の音がなる。
「紫苑!一緒にお弁当食べよ?」
幼馴染の雪華心音がお弁当を手に、駆け寄ってくる。
俺が了承し、クラスでお弁当を食べているとやはり、周りの視線が怖い。
やはり、というのは、心音はクラスでかなり可愛い方で人気者なのだ。それが、いつもぼっちと思われている俺なんかが(傍から見て)イチャイチャしているのだ。イラッとはこなくても、「なんだアイツ」くらいは思うだろう。
現に、朝、俺の下駄箱に俺を脅す紙が入っていた。
◼
放課後。
心音には「先に帰っていて」と伝える。その後、俺は一人で空き教室へ向かう。そこには三人くらいのチンピラがいる。
「よう」
ガラの悪いやつらが声をかけてくる。
「今日も殴らせろ」
・・・だろうな。
俺が心音と関わってることに嫉妬してる奴らだ。
「ゴフッ」
腹を蹴られて、体の中の空気が外に漏れる。殴るんじゃなかったのかよ。
決して抵抗はしない、ああいう頭の悪い連中はやるだけやれば満足するんだ。
痛ってぇ!流石に机に激突は痛いな。ハハッと苦笑する。
「何笑ってんだよ!気持ち悪ぃ!」
あとどのくらいで終わるだろうか。早く終わってくれないかな。
ドタバタと足音が廊下から聞こえる。例のガラの悪いやつらは聞こえてない。先程の机に激突した音で先生たちが何事かと見にきてくれたのだろうか。
やっと解放される、そう思った時だ、
「もうやめてよぅ!紫苑が死んじゃうよ!」
心音が泣きながら叫ぶ。
別に死にはしないだろうとは思ったが、流石にこの有り様だと恥ずかしいな。
「おい紫苑、大丈夫か!」
「ああ、大丈夫だ、すまねぇな」
因みに俺はぼっちではない。ぼっちと思われているだけで他クラスには一人くらい友人はいる。いやまあ一人しかいないのだが。
立ち上がると同時に、床に突如、魔法陣が描かれ、発光する。
「おい、なんだ、これ」
心音が俺の腕に捕まる。胸が当たっている。そんなことを考える余裕もなく、光が教室を包む。
◼
目を開く。
・・・は?
目の前に広がるのは教室ではなく、王座と思われる椅子とそれに続くレッドカーペット。
「よく、お出でなさりました。勇者様」