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あいすくりーむ  作者: 抹茶いちご
第11章 栗山桃
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95話 マフラーは活躍する

95話 「マフラーは活躍する」


所定の位置についた私達は 敵が出るのを待ち構えていた。


「一応、私が空乃の指令を受けて皆に伝える。夏菜はサポートを頼む。」

「私はタブレットを持つことしか出来ないよ?」

「それで十分だよ。」

あれ?目から何かが……。

「おかしいな……。こんなバグがあるなんて……」

「ふこうか?」

「いっいいよ!」

私は服の袖でゴシゴシと目を擦った。

もちろんデータなので涙なんか出ていないからね。


「『栗山、もうすぐ来る。皆に伝達してくれ。』」

「了解!」

私は皆のケータイにメッセージを送った。






雨璃にも届いているのかな?













「ふふっ」

「夏菜!?」

「私じゃ……ない!前前!!」



私の目の前に不気味な笑顔の少女がいた。


「やって来ましたよ。殺されに。

あれ?あなたとは初めましてですかね?」


「お前!なんでここにいるんだ!」

「私の勝手です。」

羽場咲がそう言った瞬間、タブレットを叩き落とされた。

「桃!!」

「仲がいいんですか?」

更に足で踏まれ、画面が割れてしまった。

「あんた、何すんのよ。」

夏菜の怒りの声がかすかに聞こえる。

どんな表情かは見れなくてもだいたい分かるが。

「桃は関係ないでしょ!?なんでよ!あなたの大好きな大好きな雨璃だけ持っていけばいいじゃん!」

薄気味悪い笑い声が耳に伝わってくる。

やめてくれ……やめてくれ……




「あなた達はもう関係者です。それに自分の事しか考えてないんですね?」




画面はひび割れてどうなっているのか分からないが、とりあえず私は人間に戻ることにした。


でもそれはするなと空乃から止められている。

「まずは2人脱落ですねー」

夏菜の叫び声が聞こえる。



どうして。

泣きそうな私を羽場咲はもう一蹴りして完全に壊した。



















「んん……。はっ!」

『おはようございます。』

「ここは?」

『ここは私、アイのタブレットの中です。送ってくれたメッセージからあなたを呼び出しました。』

「夏菜は?」

「肉体は呼び出せません。今マフラーの方のアリアさんが行ってくれてます。」


安心していいのか分からないけど落ち着こう。


『あの。』

「何?」

『あくまで私の考えなのですが、』

「?」







『あのお方は羽場咲ではないと思います。』

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