80話 導かれた先に
80話 「導かれた先に」
『私の名前はアイです。これから指示を出すのでその通りに動いてください。』
首元がスースーする。
いやそんな話は関係ない。
とにかく今はここから脱出しないと。
『ここは2階。栗山桃は4階の教室にいます。まずは窓から飛び降りて下さい。』
はっ?2階って言ったよね?
『飛び降りて下さい。』
私が先に降りて、後から真理さん、鎌倉と続いた。
どうやらあの2人は気づいていないらしい。
『近くに誰かいますよね?』
「誰か?いるかな?」
鎌倉が周囲を見渡す。
「あ、いた。」
降り立った教室の隣の教室に
雨璃がいた。
「雨……むぐっ!」
叫びそうになっていた鎌倉の口を真理さんが抑えた。
「久しぶりだな。と言っても同じ時間軸じゃないから初めましてか。」
「なんでこんな所にいる……んですか。」
「別に敬語じゃなくてもいいよ、有亜。」
「私が有亜だってわかるんですか?」
「まぁね。いろいろ知ってるからね。」
『それでは皆さん栗山桃さんのいる教室に行きましょう。』
裏の狭い道を通って私達4人は目的地に向かった。
「雨璃、」
「何だ?鎌倉。」
「なんでいるのよ。」
「多分咲をおびき出すためだと思う。」
「そ。」
「あのさ、お前は嫌いなのか?私のこと。」
「嫌いよ。でもこの世界の私は……」
『着きましたね、教室の前に。ではまず雨璃さんと鎌倉さんから入ってください。その後に有亜と真理です。」
「何故私らだけ呼び捨て……」
「まぁいいじゃん。真理って呼ばれても別に構わないでしょ?」
「うん……。」
扉が開く。
空っぽの教室にラスボス?こと、
栗山桃が立っていた。
「ん?4人?聞いてないんだけど、でもいいや。夏菜以外消えてくれれば。」
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