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あいすくりーむ  作者: 抹茶いちご
第10章 東雲有亜
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75/212

75話 昔に戻ろう。

75話 「昔に戻ろう。」

「本当に私のこと思い出せない?」

セーラー服姿の真理さんとやらは俯いている私を覗き込んだ。

「思い出せません。」

「同じ学校、同じクラスだったんだよ?」

「ん……忘れてるだけかもしれません。小学校の時代から遡りますね。」

「いや、そこから思い出さなくても……」


「それじゃあ中学生から……」




























それはそれはとても暑い夏の日。

髪を結びながらもマフラーをしていた私は家でうなだれていた。

「見てるだけで暑苦しいわ。今すぐ脱ぎなさい。」

「申し訳ございません、京子様……。そんなことを言われると脱げません。」

「はぁ……」

この時京子様は中学3年生、私は中学1年生、伊梨亜と瑛莉亜は小学5年生だった。

母様はいない。







しばらくして私は買い物に出かけた。

今日の晩ご飯は……なんて考えていると少女にぶつかった。

「大丈夫?」

彼女は軽くお辞儀して去っていった。

ちらっと見えた顔が私に似ていた気がする。



ぶつかった場所には紙が落ちていた。

【また会おう】

私はポケットにしまった。
































「待って、あの時会ったのがあなた?」

「そうだよ。紙だってポケットに入ったまんまでしょ?」

「これは高校の制服だし……あっ。」

小さな紙きれがクシャクシャになって入っていた。


【また会おう】


なんで……

「それで、高校に入るまでは何も無かったの?」

別人有亜は紙を取って歩き出した。





























高校に入るまでは何も無かった。

訳でもない。

京子様が行方不明になった。

それ以来、この時間軸で会うまで見かけることも無かった。



そして高校生活が始まる。

念願のセーラー服にいつものマフラー

完璧だった。

なのに……













「おかしいよそれ。」

「!?」

指をさして笑ったのは三つ編みでメガネをかけた前の席の人だった。

あぁこいつが真理さんか。




「でもまぁよろしくね。私は真理。」

差し伸べられた手にデコピンした。

「なっ、」

「こちらこそよろしく。私は東雲有亜です。」

多分このことがきっかけで友達になったんだっけな。


















「なんでデコピンしたのさ。」

「イラッときたから。」

「いやーでもマフラーは似合わんよ?」

「スッ」

「ごっごめんなさい!さぁ話の続きを!」

私はため息をついた。




















真理が休んでいた時、学校でトラブルがあった。

と言っても大したものではないのだが……。


女子の2人が口喧嘩をしていた。

私は止めようと近寄ると1人に殴られた。

そのまま泣いて帰った。私が。






雨が降ってきたので途中にあった神社に寄り少し休んだ。

近くに置いてあるタブレットから声がした。



「『アリスのアリス』読んでみなよ!」

「え?」

「そこにあるからさ!」

私は本を手に取り捲ってみた。





「どうどう?」

「いいと思うけど、」

「アリスみたいになりたいと思った?」

「うん。この、奪える能力使ってみたいなって……」

「OK!その力をあなたに!」

「へ?」



タブレットの画面は真っ暗になりいつの間にか雨はやんでいた。








私は軽い気持ちだったんだ。

強きものになりたいと思っていたけど










まさかあんなことになるとは……






なかなか更新ができなくてごめんなさい。

3月からはもっと頑張りたいと思います。

よろしくお願いします。

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