72話 解散→集結
72話 「解散→集結」
「どうしたんだよみかん……」
「私は雨璃さんの約束の話を真理さんにしましたがもう一度皆さんにしたいと思います。」
みかんさんはベンチに座る私たちの前に正座して話し始めた。
「雨璃さんは〇〇だったんです。しかしある神社の主に人間にしてもらい今の姿になったんです。」
え!?
「その時約束をしたそうです。」
「約束?」
「羽場咲と付き合わないこと。付き合ったら世界は滅びる。」
少しの沈黙のあと、みかんさんは馬になり、真理さんはその上に乗った。
「とりあえず解散だ。いろいろあると思うが、とにかく今はバラバラになろう。」
そう言って公園を出ていった。
「ね?桃……」
「どしたの?」
「私はどうすればいいの?」
「何もしなくていいんじゃないかな?」
「だって私……世界を作ったとかどーだとか!」
「世界を作ったのがあなただとしてもその世界で生きていくのは私達なんだから。気にしなくていいわよ。」
「……」
「じゃあさ!明日またここに来ましょう!」
「へ!?」
「毎朝ここに集結して考えましょう!そしたらなにかアイデアが浮かぶかも!安心して!しばらくの間あなたは誰にも狙われないようにしてあるから!」
「あっ……ありがとう……。」
そして私達もそれぞれの家に帰ったのであった……
いろいろ納得いかないけど、私は朝ちゃんと集まることにした。
学校は桃に行くなと言われていたので無視をした。
「おー!おはよう!」
「朝からテンション高いわね……。」
「ん?普通だけど?」
「ふっ……。」
ベンチに座り話していた。
すると……
「あら?先客がいたようね。」
そこにはマフラー女がいた。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今回の章はこれで終わりです。
次章は東雲アリアの過去編となります。




