70話 黒幕?
70話 「黒幕?」
ベッドの上に座りながらマリアが用意してくれたメロンジュースを飲んでいた。
ここは栗山桃の部屋なのだろうか。
ぬいぐるみがやたらと置いてあって本棚には見知らぬ本が沢山ある。
机の上にあった「アリスのアリス」を1ページめくってみる。これはラノベだな……。
「それ貸そうか?」
「うわっ!」
目の前(正確には少し下らへん)には栗山桃が正座してニコニコ笑っていた。
「お邪魔してます……?」
「いーよ、いーよ。そういうの。マリアちゃんが偶然私の部屋に来ただけだから。」
「いいのそれ……」
「いいの、いいの」
私が途中まで飲んでいたメロンジュースをお盆にのせ、部屋から出ていこうとする栗山桃を呼び止めた。
「マっ……マリアはどこに行ったの?」
「多分ほかの時間軸だと思うよ〜。」
「えっと……あなたもそういう関係の……」
「私は真理さんなしじゃ行けないからさ。」
「そう……」
私は腰が痛すぎるので横になった。
「あのね。」
「え?」
「世界を変えたのがあなただっていうのはあながち間違いではないんだけど、根本的なところであなたが関わってるってだけで黒幕がいると思うの。」
「黒幕?」
「だからさ、私と探してみない?」
栗山桃……桃は「アリスのアリス」を手に取り大きな声で叫んだ。
「仲間の中にも敵はいるかも!とかね?」
本で頭をコツンと叩きテヘッと舌を出して笑っていた。




