65話「アンタや」
65話 「アンタや。」
「はい。皆さんこんにちは。司会のリアと」
「ゲストの三つ編み関西弁、真理と」
「私です。」
「いや、そこは名前言えや。」
「なっ!ていうかいきなり何のコーナー始めてるんですか!?」
「それでは今回のテーマは……」
「リアちゃんノリノリじゃん!」
しばいた先にはボードがあり手がヒリヒリした。
「今回のテーマは今回の件についてです。」
「ややこしいな……」
「それでは真理さん。解説お願いします。」
「はいよ。」
真理さんはホワイトボードを出してきた。
「さっきあんたに書いてもらった疑問の数々や、一つずつ潰していくで。」
「はぁ……」
「どれからいこかな……まずはこれやな!①そもそもあなた達は何者?……私は時間軸管理人っていう仕事やってんねんけど1人じゃ苦しいから、仲間とか手下を作ったんや。それが、リアや白髪の少女みかん、今教室を清掃中のやつ。うちらはそんな感じやな。②マフラー女や東雲は?これが今回の中心やね。はっきり言うとマフラー女が実は本物の東雲有亜で、偽物の東雲有亜は殺した方や。ここで③じゃあ私はなぜ巻き込まれたの?を説明する。」
私は前のめりになって耳を傾けた。
「時間軸での異変も、急な時間軸の歪みも、偽物有亜が現れたことも、時間軸管理人ができたのも、一部の人間に能力がついたのも……すべてがアンタらのせいなんや。」
「は?」
「あんた、雨璃、羽場咲、あと一人。この4人が原因なんや。」
「え??」
「雨璃は時間軸を操るもの、羽場咲はその雨璃の壁、あと一人はすべてをぶち壊すもの。そしてこれらをすべて作ったのがアンタや。」
「……!?」
「ほんまにしょーもない理由でこんなもんを作ってしまったんや。反省し。」
頭がついていけない。
私がすべての原因?
は?もしかしてすべて私のせいにして今回のことなかったことにしようとしてる?
「ということで元凶を放っておくわけにもいかへんから、とりあえず捕まってくれ。」
「え、」
手錠で完全に身動きができなくなった。
なんで……なんでよ……
「待って。三つ編み関西弁。」
「どうしたんや、リア?」
「来た。」
「お?」
教室中が雪に包まれた。
いやこれ雪じゃない。
あれだ、えーと……
「綿だ!」
「うん。流石だね。」
目の前には青色の目をした少女がいた。
「もう大丈夫。私が助けるから。」
羊の角みたいなのが見える……
「あと一人のすべてをぶち壊すもの、参上。」




