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あいすくりーむ  作者: 抹茶いちご
第8章 2学期までに
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60話 最終日 後編

60話 「最終日 後編」

「いつまで気絶してるんだよ、おーい!」

ぺしっ、ビンタされた!?

「空乃!?」

「良かったな、切られなくて。」

「生きてる?どういうことだよ!?」

「今からそれを説明するんだよ。」


















「私はお前に9個の心を切ってこいと言った日、既に1つの心を切っていたんだ。それが雨璃の灰色の心。戸惑いとかそんな感じのヤツをな。このまぁまぁレプリカは心とその身の回りにあるものを同時に切ることが出来るんだ。だからお前の手首が切れてしまった。まぁすぐ元に戻るんだけどね。」

すぐには戻らなかったぞといおうと思ったが黙っておこう。

「刀はそのまま私が持っていってしまったので仕方なく雨璃をつけることにしたんだ。」

ずっとつけてたの!?

「2つ目は雨璃がアリアにバスの中で『お前はお前のままでいればいい』とか言った時だ。アリアの灰色の困惑の心とバスを切ったんだよ。」

「だからバスが……」

「3つ目は雨璃が咲に告白した時。咲の白色の心とハエみたいな虫を切った。」

「白色ってなんだよ……」

「わからん……4つ目は咲に断られた時だ。お前のピンクのドキドキの心と咲のお前に対する愛情が切れた。」

「ふーん。っておい!」

「大丈夫だ。すぐ治るんだから。」

「むむぅ……」

「こっからはまとめていくぞ。屋台を再開しようとした時男どもが現れたろ?そん時にお前のワクワクな黄色の心とたこ焼きの輪ゴムを切ったわけさ。そして、アリアがあの噂を広めたやつだと知りお前の疑問だらけの紫色の心とシュシュが切られ、真実を一気に知らされた咲の黒色の心も雨璃の髪と共に切られてしまったと……これで8つだ。」

「……」

「最後は私に切られることを恐れたお前の空っぽの透明な心とこのスマホ(回復済み)が切られた。以上で見事課題達成ということで……」

「いろいろ募る疑問はあるけど、何はともわれ、殺されてなくて良かったよ。」

「ぐっははははは!」

「笑うな……こっちは本気マジだったんだから……。ん?待てよ。」

「?」

「お前ずっとつけてたんだからアリアのことも知ってるんじゃ……むぐ!なっ何を!」

「また私が語りにでもなって説明するよ。いつか真実を知ってもらわないとね。」

「やーめーろ!」

「きゃはっ!まぁ帰りますか!」






空乃は口から手を離し手を振って帰っていった。










「帰るか。」


もう明日から2学期が始まる。

何があるかわからないけどとにかく必死で生きよう。

つまらない日々なんかじゃなく、恐ろしい毎日を……

いつか咲とデートできるくらいの関係になるまで頑張ろう。





私は家に帰った。

もう寝よう。すべて忘れよう。

いや、アリアのこととかはまだまだ諦めないでおこう。

とにかく寝よう。明日に備えて。

「咲からLightきてる?」

アラームを設定しようとスマホを開けると通知がきていた。












『すみません。アリアちゃんのことについては何もわかりませんでした。』

まぁ私もだし……仕方ないよな…仕方ないよな。







『宿題できましたか?』

私は寝ることにした。

これでこの章は終わりです。


そういえばこの小説最初は百合がメインだったはずなのにどうしてこうなっちゃったんだろう……9月頃の自分に聞きたいくらいです。



さて、長きにわたってお送りした夏休み編が終了しました。

いろいろ伏線置きすぎて回収できるのか不安ですがこれから徐々に謎を解き明かしていきたいと思います!



次章は新キャラが語りです。

そしてマフラーさんの正体が明らかに!?

毎回こんなことを言っていますが多分正体が明かされるのは次の次だと思います。すみません。





ではこれからも宜しくお願いします。




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