59話 最終日 前編
59話 「最終日 前編」
「久しぶり、空乃。」
夏休み最終日の夜に公園に呼び出された……。
「約束覚えてるよね?」
「いや、それが……」
「9個の心を切れって課題だよ。全く、忘れてるんじゃないよ……」
「あー思い出した!確か達成できなかったら私殺されるんでしょ……!?」
「気づくの遅すぎ。」
空乃はスマホを出したかと思うと、ため息をついて刀も取り出した。
「まっまさか……」
「呆れるわ……本当に……」
私の人生もここまでか……
死ねば会えるのかな……アリアに……
でももしそうじゃなかったら……
「空乃!待て!最後に聞きたいことがある!」
「んあ?何だ?」
「アリアが死んだ話聞いたか!?」
「はぁ……知らないね。」
「夏休み2日目の夏祭りで何かあったとかは?」
「ん?知らんな。」
嘘だろ?いやいや待ってくれよ……
アリアはあのマフラー女に殺されたんだぞ?
葬儀とかは身内で行ったって聞いたのに……
空乃が知らないだけか?
「なぁお前、このクソ暑い夏の中でマフラーのオレンジ色の髪の女にあった事はあるか?」
「初日にあっていろいろ巻き込まれたよ……」
「その初日に他に誰とあった?」
「三つ編みの関西弁女、ピンクの髪の無表情少女、ゴスロリ幼女、咲とか空流とか、双子や白馬にもあったね。」
「絶対何か知ってるだろ。」
「さぁ?それよりも早く切らせて。」
くっ、咲、みんなごめん!
たくさんの疑問が解けないまま死ぬことになって……
「じゃあ……ほいっ」
さよならみんな。
私が生き返ったら覚えてろよぉぉぉぉ!
「本当に呆れたわ。課題をこなしちゃうなんて。」




