48話 忘れていたヤツ
48話 「忘れていたヤツ」
「久しぶりっす。舞夜さん。」
「あんたは!誰?」
白髪の少女は呆れていた。
「俺は真理さんの相棒パカパカっすけど、今はこうして元の姿に戻ってるってことっすよ。」
「その姿で俺とか言うのやめてくれる……。みかん。」
「やっと思い出してくれたんすか!嬉しいっす!」
「で、そのあなたが何の用?」
みかんは膝枕をし、雨璃を寝かせる
「説明しましょう。1から……」
静かに目を閉じ話だした。
「真理さんは時間軸に異変を感じたマリアと手を組み、空流京子を騙して捕まえようとしますが、逆に騙されてしまい雨璃を奪われるという失態を起こします。そこに無理やり割って入っていたマフラー女とあなたが空流京子と戦おうとします。
事態は余計ややこしくなるわけです……。」
「でも、外にいた私は気づいていなかったので何もすることができませんでした。するといきなり東雲家、及びその周辺で停電が起こったんです。まぁ犯人はリアさんなんですけど……。ね?」
さっきまで寝ていたはずのピンクの髪の子がゆっくりと起き上がる。
「もー。ばらさないでよ。ていうか口調揃えたら?」
「さっき舞夜さんに俺とか嫌と言われたのでなおしてみました。」
「そっ。」
そして話は続く。
「停電で流石に何かあったんだなと思った私は家の中に強行突破しました。案の定こんなことになっていたわけですよ。」
「じゃあみんなが眠ってるのって……」
「私が眠らせたの。」
「あなたがなぜここまで……」
「三つ編みの命令」
「つまり真理さんはここまで状況を読んでいたわけです。」
「ははぁ……」
頭がついて行かない。
「雨璃さんはこちらで預かります。では、」
みかんが雨璃を背負って去ろうとした時、
「ちょっと待ってください。」
羽場咲が止めた。
「あなた達がこのままその人を連れていく気なら許しません。私は雨璃さんと仲直りがしたいんです。」
「仲直り?あぁ喧嘩してたね。あんたら。でも無理。何も知らないあんたに雨璃を預けるわけにはいかない。」
「何も知らなくても彼女がどんな人物であっても、私は愛します。だって」
「私は雨璃さんのことが好きだから。」
みかんのきつい目に怯むことのない咲……。
強いな……私も、咲みたいになりたい……。
「パカパカ……いやみかん。まかせたり、雨璃はこちらで預からんでも大丈夫やから。」
『こ、この関西弁は!』
「4人同時にこっち向いていうなや。」
「真理さん、どういうつもり?」
「マフラー、起きてたんか。」
「私も起きとるぞ、ちなみに双子も。」
「おー。マリア、イリアもエリアも!」
みんなが起きていつの間にか賑やかになっていた。
一人を除いて。
「どうするんや、空流京子。
騙して騙されて……可哀想に……。」
空流はいつまでたっても起きない。
「このままやとお前さんはずっとこの入れもんなかやで……」
ピクッと身体が動いた気がした。




