46話 目的
46話 「目的」
「痛た……。どこだこっ……!?」
「やっとついたわね。」
「空流!?咲!?」
「空乃!?」
空流は持っていた銃をこちらに向ける。
「邪魔しようものなら容赦しないわよ。」
顔が怖い。
「まぁまぁ落ち着いてください。」
と言ったマフラーの女は空流の銃を一瞬で奪った。
「これが無ければ何もできない。残念な話ね。」
「……」
「あら?反応が薄いわね……。」
「あんた、私が一つだけしか持ってないとでも?」
「えぇ、全部奪ったわよ?」
「これも?」
いきなり出てきたのは刀だった。
いや、少し違う。
「これは私が空乃から貰った刀よ。あんたみたいなのに奪われないように強化してあるの。」
「なるほど……でも戦力はこちらの方が……」
「今手に持ってるそれ以外は全部偽物よ。弾がまず入ってない。」
「あちゃーやられましたー。」
そのまま尻餅をつくマフラーの女。
「では、このつまらない争いを終わらせるためにもあなたの目的を聞きたい。」
「目的?」
「あなたがここまでして時間軸を我が物にしたい理由……目的を。」
空流は刀を突きつけながら話し始めた。
「私の、東雲家の母を殺すため。いや、復讐するためかしら。」
「母?」
「こいつよ。」
「マリア、しののめまりあ。不老不死の時間軸管理人よ。」
押さえつけられていたゴスロリ幼女は俯いていた。




