44話 騙されて
44話 「騙されて」
「お前さんは雨璃を利用して時間軸を操ろうとしていた。それに気づいた私たちは逃げ場のないこの部屋にお前さんを誘導した。」
「くそっ……バレてたか……」
真理さんやリア、双子、アリアもグル……。
「わかったわ。降参する。」
「降参なんてさせん。」
ゴスロリ幼女は壁にあった隠しボタンを押した。
「お前さんがこれから何をするかわからないからな。しばらく監視させてもらう。」
いきなり変わった部屋には
たくさんの機械があった。
「この中にお前さんはしばらく入ってもらう。大丈夫じゃ、死にはせん。」
大きな入れ物が目の前で開く。
「さぁ早く入れ。抵抗するなら撃つぞ。」
ありがとうみんな。
今までありがとう。
雨璃……
「なっ!?」
「雨璃さん!?」
私は雨璃を入れ物の中にしまった。
「何をっ……うわっ!」
「イリアさん?エリアさん?」
2人を羽交い締めする双子。
マリアがつかまれた勢いで落とした銃を手に取る。
「今までどうもありがとう。私をここまで連れてきてくれて♡」
「まさか!騙されたふりをしてたんか!?」
「yes。」
真理さんとリアは手を挙げて立ち尽くしていた。
「残念だったわね!全ては私の思い通り。あなた達の出る幕などなかったという訳よ!アハハハハハ!」
嬉しい!
これで時間軸を我が物にできる!
「……」
この時私はずっと忘れていたやつについて何もわかっていなかったことを後悔することになる。
次回から語りが空乃舞夜になります。
章は変わりません。
空流京子、彼女の企みとは一体何なのか?
少しづつ明らかになっていくみんなの秘密、正体。
そして忘れていたやつとは!?




