38話 私の母
「お前さん。」
誰?
「私はお前さんが好きだった。でも思いは届かぬまま別れることになった。」
はい?
「さようなら」
「はっ」
私はどうやら夢を見ていたようだ。
38話 「私の母」
時間は……12:00ぴったり!?
カレーの匂いがする……昼ごはんかなー
「あーちゃん!ご飯できたから降りて来なさーい!」
「はいはーい。」
夢に出てきたあの少女は一体誰なんだろう……
気になる。
テーブルにはカレーとサラダが並べられていた。
「いただきます。」
「いただきます……あーちゃん。」
「何」
「さっきの子誰?」
「友達」
「えーそうは見えなかったけど……んー私が思うに、昔まぁまぁ友達だったけどなんかあって疎遠になっちゃった……とか?」
「ブフッ!!」
「あらもう、カレーを吐かないでくれる?」
「ケホケホ……なんで毎回当てに来るんだよ!」
「当たってた?」
「はぁ……そうだよ。」
「やった!」
席を立ってまでガッツポーズをするな。
「で、その子がなんで来たの?」
「なんか不思議なことが起こってるみたいで、」
「不思議なことー?近所に白馬に乗った人がいたり、同じ服を来てる双子がいたりとか?」
「もう怖いんだけど。」
「あらまた当たり?やった!」
「またガッツポーズするな……。で、明日◯◯駅に集合して何かやるんだとさ。」
「そう。ん?何故に◯◯駅?」
「知らん。」
私は食べ終わったので食器を片付けようと席を離れた時、
「雨璃。何かあったら私を頼りなさい。」
無表情でこちらを見つめていた。
怖い。
「お母さん。」
「?」
「大丈夫だから。家にいて」
「しょーがないわねー」
母は笑顔に戻り、食器を洗い始めた。
部屋に戻りLightを見ると空流が何か送っていた。




