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あいすくりーむ  作者: 抹茶いちご
第5章 巡って巡って夏休み
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27話 三つ編み

27話 「三つ編み」

はぁ……疲れた。

マリアのヤツまた失敗したな。

公園のベンチにいるんだけど、




「先輩?」

「お?」

目の前には東雲がいた。

例のゴスロリ服を着ている。

「すみません。家出したなら一言言ってもらえば部屋貸してあげたのに……」

「いっ家出じゃねーよ!それよりどうしたんだ?東雲。」

「これと同じ服を来た人を探してるんです。知りません?」

「知らんな……」

おそらくマリアのことだろう。

ただ言ってしまうとどうなるかわからないからな。

黙っておこう。

「では、」

東雲は家を飛び越えて消えていった。


まぁ空乃と違い、あいつは何もしてこないからいいんだけど……





私は暇だったのでシーソーにまたがっていた。


「そこの姉ちゃん。何してるん?」


片方には三つ編みの女の子が座っていた。

不思議そうな目でこちらを見ている。

「え、何?まさか1人でシーソーしようとしてたん?ははっ!わろてまうわ。」

「……」

「いや、冗談やって!そんな睨まんといてーな!」

なんて返せばいいんだ。

「じゃあうちはこれで失礼させてもらうわ。」

三つ編みの人はシーソーから離れてベンチの方へ向かう。

「あ、それとこの嬢ちゃんあんたの連れかなんかか?ずっとベンチの下で寝転んでんねんけど」

「マリア!?」

私は急いでベンチに駆け寄る。

マリアは目を開けてにっこり笑っていた。

「んじゃほんまにうちは帰るわ。」

「あの!」

「なんや?」

「お名前を教えてください!」

「名前?真理っていうけど……」

「ありがとうございます!」

真里さんは首を傾げながら去っていった。



「マリア!いつからそこに?」

「東雲有亜が去った頃じゃな。」

「そう……ていうか戻れてないじゃん」

「すまんな失敗した。」

「もう……」

私とマリアはベンチに座り直した。



「先輩。」

後ろから声がした。

『雨璃さん。』

聞き慣れた声。でも彼女達にとっては私とは初対面……。

「東雲!?」

後ろには東雲有亜、伊梨亜、瑛莉亜がいた。

思いっきり睨まれている。

「嘘つき!」

有亜は私を殴ろうとした。


「嘘つき!なんでそいつといるの?そいつは私たちにとって敵そのもの!捕らえなきゃいけないのに!」

瑛莉亜が泣いている有亜を抑え、伊梨亜が私に銃を突きつけた。



「ごめんなさい。」


私は撃たれてしまった。

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