表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あいすくりーむ  作者: 抹茶いちご
第5章 巡って巡って夏休み
24/212

24話 マリア ②

24話 「マリア②」

「いやいや私は何度でも会いに行くぞ?」

「へっ?!」

顔をおろすと目の前にはマリアがいた。

「すまないな。いろいろ混乱させてしまって……なんせ私は出来損ないの時間軸管理人じゃから……。」

「やっぱり!そんな感じだと思ってた!良かったぁ捕獲されてなくて……。」

「捕獲は1度されたが、あんなものすぐ抜け出せたわ。」

「ははっ!相変わらずねマリア。」

「なーに?何かあったのかお前さん?」

「え?何かって知らないの?」

「知らんわ。」

「じゃあ1から説明するわね。」




マリアはずっと私の話を聞いてくれていた。

「なるほどな。ではお前さんは元の時間軸に戻りたいと?」

「そうよ。」

「なら任せたまえ!そんなものお易い御用じゃ!」

「フラグ立ちまくってるわよ……」

「フラグ?」

「何でもない。とりあえず急ぎましょう。」

「そうじゃな。」

マリアは離れろと言い、バス停の椅子に不思議な穴を作った。

「出来損ないと言えど、これくらいはできる。さぁ入れ。」

「戻れるの?あの日に?」

「もちろん。」

私は恐る恐る入ったと思えばすぐ吸い込まれた。

マリアは笑顔で手を振っていた……







「ん、むぐっ……」

しばらくすると私は自分の部屋にいた。

「朝か?今何時だ?」

私は買え替えた方のケータイを取り出して時間を見た。

「7月24日……土曜日……!これは夏休みが始まった日!?」

「あらおはよう。あーちゃん。」

「お!びっくりした!」

母が洗濯物を干しに来ていた。

「ふふっ。朝ごはんできてるから食べておいで。」

「う、うん。」

ケータイを片手に持ちリビングへ向かう。

机の上には朝ごはんが並べられていた。

私は食べながらLightを開ける。

「東雲は入ってない……。友達は0か……。」

現実を見るとすごく胸が苦しい。

そう。私はまだ仲直りしていないんだ。


食器を片付けて歯を磨き着替える。

「あーちゃん!買い物行ってくるね!」

母はせっせと出ていった。


私はカギを閉めて近くの公園にでかけた。


ベンチにおじさんはいなくて珍しく子供でごった返していた。

「ねーちゃん!ねーちゃん!次は僕!」

「ちょっと待ってねー。」

ベンチには女の子が座っていた。

いや、この女の子見たことあるぞ?

「あっ」

「えっ」

子供の中をくぐり抜けた先には


空乃舞夜がいた。


「待ってたよ……なんつって」

彼女は不気味に笑っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ