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あいすくりーむ  作者: 抹茶いちご
第5章 巡って巡って夏休み
23/212

23話 東雲!?

23話 「東雲!?」

咲の家を出てからだいぶ時間が経ったけど

駅が見つからない。

これもあんたの仕業なの?マリア。

「出て来なさーい!マーリーアー!」

呼んでも出てくる気配がない。



私は近くのバス停の椅子に座って考えていた。

いつから別の時間軸に紛れ込んだ?

確か咲が過去のことを話す前は

あなたとあの日喧嘩した時って言ってた気がするんだよな。

つまり過去話が始まってから、知らぬ間に私はこの時間軸に紛れ込んでいたと……。

いやこれマリアあんまり関係なくね?

でも、やっぱり原因の中心にいるのはマリアだと思う。



あー分からん!

それにしても長い話を聞いていたはずなのに全く日が暮れていない。

どうなってんだよ……。



「ん?先輩?」

「え?」

振り向くとそこには東雲がいた。

しかも

「先輩!何回電話しても出てくれないから夏休みの間寂しかったんですよ?」

「東雲……」

「はい?」

「そのゴスロリ服はどうした?」

東雲はマリアと全く同じゴシックロリータ服を着ていた。


「似合いますか?これうちじゃ全員着ることになってるんですよー」

「は!?」

「知りませんでしたか?このゴスロリ服は今探している母が着ていたものなんです!」

母……マリアが母……

「前屋上でみんなと話した時に言いましたけど覚えてません?」

マリアの娘が……

『有亜様。』

「うぎゃ!」

東雲の後には同じくゴスロリ服を来た双子らしき人達が血相を変えて立っていた。

『有亜様……。その事は極秘だと言ったはず!何を見知らぬ庶民にばらしているのですか!』

「ごめんなさーい!」

庶民と言われたことに傷つきつつ私は頭の中で情報を整理する。

「あの……もしかしてあなた達も東雲?」

「はい。私は東雲伊梨亜。こちらが東雲瑛莉亜です。以後お見知りおきを。」

「御丁寧にどうも。えっとあなた達が探している母親ってもしかしてマリア?」

『はい。今捕獲したとの情報が入りましたので私達はこれで失礼させていただきます。』

「捕獲!?私も行っていい?」

『申し訳ありませんが部外者はこのことについて介入する事はできません。では。』

「あっ!」

双子は屋根を飛び回り逃げていった。

「先輩!また!」

東雲も消えてしまった。




どうしよう。

もう二度とマリアに会えなくなるじゃん……


私はそう考えながら晴れ渡った空を眺めていた。


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