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あいすくりーむ  作者: 抹茶いちご
第4章 羽場咲
19/212

19話 マリア①

19話 「マリア①」

「はっ!」

目を覚ますと天井が見えた。

「羽場さん!起きれますか?」

保健室の先生が慌ててやってきた。

「……良かった……。なかなか起きないから心配しちゃって……あっ!ここは病院だから大丈夫!まだ疲れているなら寝てて。すぐにお母さん呼んでくるから。あっあと、」

先生は寂しい目をしていた。

「白馬に乗った少年があなたを運んでくれたんだけどそのままどこかに行っちゃってね。あの制服はうちのじゃなかったからお礼言いそびれちゃったわ。でもまぁまた会えるといいわね。」

「はい。」


先生は1つため息をついてから言った。

「咲さん。」

「え?」

「嘘はいけないんだぞ?」

白衣を来ていたはずの先生がゴスロリの服を着て……

「すまないな驚かせてしまって。私はマリアだ。よろしくな。」

緑の髪の少女は笑っていた。






「だっ誰?」

「マリアだと言っただろう。」

「何者よ!」

「落ち着け。ここは病院の一室となっているが、これからお前の部屋に移り変える。」

何を言ってるんだ?

「あの金髪の事は忘れろ。もう会うことは無い。この時間軸から外れるんだから。」

この時間軸?

「こちらの誤りでお前さんはこちらの時間軸に来てしまった。だから元の時間軸に移動させる。大丈夫じゃ、あの不良達も、金髪も、事件もすべて無に帰す。」

え?じゃあ今日起きた事は無しになるの?は?

「とりあえず眠れ。そしたら戻れる。」

嫌だ。寝たくない。

「じゃあな。」

あぁ眠たくなってきた。

これはあの子の仕業?

マリア……

「そちらのマリアもよろしくな。」

私は眠ってしまった。








再び目覚めると痛みも傷も無くなり、

私は自分の部屋にいた。

「朝ごはんよー!」

母が呼んでいる。




私はその日いつもと変わらず過ごしていた。

空乃と空流もいる。

良かった。元に戻れたんだ!


そんなこと思ってもいなかった。

ただひたすらにあの金髪の少年に会いたい。



空乃はそう考える私をじっと眺めていた。



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