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あいすくりーむ  作者: 抹茶いちご
第4章 羽場咲
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17話 さらっと

17話 「さらっと」


噂はその中学の地域には広まっていなかったが、私は男子として過ごしていた。

小学校の誰かに会って誤解をまた生むのは嫌だから……



体育はトイレで着替え、身体検査はずらしてもらっていた。


クラスではすごく人に見られるのが嫌な弱々しい男子として認識されていた。



入学してから1ヶ月くらいたったある日。

席替えがあった。

後ろの席には空乃舞夜という子が座っていた。

「よろしくね。羽場くん。」

不気味な笑顔をして挨拶をされた。

それからよく声をかけられるようになった。

休憩時間、昼休み、放課後……

空乃は空流京子とともにいつも行動していたため、空流にもよくあった。

しかし空乃と反対に彼女はあまり話さなかった。


ある日

「なんでそんなにひと目を避けるのさー。咲人かっこいいし、悪くないと思うよ?」

「で、でも僕は……」

「あー声はダメかなー。なんか女っぽい!」

「……」

空乃はいつにも増してズカズカと聞いてきた。

空流は相変わらず無言。

「じゃあ、また。」

「ちょっ待ってよ!」

私はこの2人とはかかわらないと決めた。

決めたのに2人は突っかかってくる。



「なんでついてくるんですか!」

「いいじゃん。深い理由なんてないし。」

空乃はずっとついてくる。

それは3年生になるまで続いた。



3年になると私のクラスだけ何故か別の校舎になり、2人とは会いづらくなった。

正直それですっきりした。

私はまた1人で過ごした。





あの人に会うまでは


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