98話 守りたいのに
98話 「守りたいのに」
いよいよこの戦いが終わるかもしれない。
そうでないかもしれない。
どちらにしろここで終わるわけにはいかない。
「さっきからないないないないうるさいよ。」
「え?」
「ないが一個多かったわね。」
「そうじゃなくて、夏菜がなんでここにいるの?」
「なんでって、ここ学校じゃん。みんな帰っちゃったけど。」
ほんとだ、教室だ。
でも私今までずっと,,,,,,
,,,,,,桃!!
誰かが呼んでいる。
行かないと
「どこいくの。」
「元いた場所に帰る。」
私はつかまれた腕を振り放し走り出した。
彼女とはお別れ。
「むぅ,,,,,,。」
「起きたよ、真理姉。」
「よかった,,,,,,。死んでるかと思たわ。」
「こ、この関西弁は!?」
「冗談はそこまでや、非常にまずいことになっとる。あんたの言った通り羽場咲がマフラーアリアに変身しとって,,,,,,。」
よく見ると服に血がついていた。
真理さんやリアもけがをしている。
大けがを負っている。
そして羽場咲はというと。
「すべてを破壊するのが仕事。だからあなたたちも壊す!」
あなたたち も?
つまり,,,,,,。
あぁ、そういうこと。
私の目の前に倒れている夏菜は死んでるってことね?
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
起き上がると思うように動けず羽場咲に殴られてしまった。
ほかの二人ももう戦えない。
羽場咲は血だらけのまま立ち尽くしていた
もうみんなたおされたのかな,,,,,,。
意識が遠のいていく。
私は誰も守れずに人生を終える。
さよなら。
「まだだ。」
かすかに見える、まだ生き残りがいる!?
そう思っていたら羽場咲が倒れた。
ぼやけていてもなんとなく誰かわかる。
でも、本当に本人なのかわからない。
殺しに来るはずのない雨璃だったのだから。
次回の更新は月曜日になります。
遅れて申し訳ございません。




