わたしの家のNEETな神さま
わたしの家には神さまが住んでいます。
その神さまはミスドーナツの前でヨダレを垂らしながら物欲しそうにしていたのでドーナツを買ってあげました。
それ以来わたしの家に入り浸り、毎日ぐーたらした日々を送っています。
神さまが言うには「俺が居るだけでこの家は幸せになれる。だから感謝しろ。」だそうです。
少しくらい家事を手伝ってくれればいいのになと思います。
それを神さまに言うと「なぜ、神がやらねばならん。雑務はしもべの役目だろう。」と言ってました。
その日の晩ご飯はご飯とたくあんだけにしました。
神さまはわがままで自己中心的で自分かってで働かないニートですが、とてもやさしい柱です。
なぜかというと、わたしはお母さんとお父さんがいません。だから毎日ひとりで生きてきました。
ですが神さまが来てからとても楽しく暮らしています。
だからわたしは神さまが大好きです。』
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「遊んでないで掃除をしてください。というかなんで昔の作文読んでるんですか。」
「よいではないか。偶然見つけてな。」
「だからって朗読しないでください。」
「あの時はあんなに可愛かったのに今ではこんな・・・。はあ・・・。どこで間違えたのやら。」
「ため息つきたいのはこちらです。早く返しなさい。そして掃除をしなさい。夕飯抜きにされたいんですか?」
「ぐっ。卑怯だぞ!」
「はあ・・・。なんであの時こんなのを拾ったんでしょうね。」
「運命と言うやつだろうな。」
「そんな運命要りません。」
「何を照れておる。俺と会えて嬉しいのだろう?」
「冗談は存在だけにしてください。早く働けNEET神。」
「断る!金ならちゃんとあるだろう。」
「そうではなく、貴方が無職だと私が居なくなったらどうやって暮らすんですか。私もそろそろ」
「何を言っておる。まだ───」
「貴方こそ何を言ってるんですか。私はもう80歳を越えてるんですからいつお迎えが来てもおかしくないんですよ。」
「・・・・・それはそうだが。」
「なので早く就職してください。このままでは心配で夜も眠れませんよ。」
「わかったよ。」
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「ふう、ここも駄目だったか。どいつもこいつも学歴ばかり見おって。あーあ、止めだ止めだ。今日はもう疲れた。
そうだな、偶にはあいつにドーナツでも買ってやるか。」
「 そういえば線香切らしてたな。ついでに買ってくか。」
落ちがないって?
知ってるよ!ヽ(`Д´)ノ