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第一話 こんなことをしたら嫌われるのではないかと、何もしない男が一番嫌われる

この物語はフィクションです。

以下省略。



「…僕は、咲月さんの事が好きです…前から…気になっていました…もし、もし宜しければ…お付き合いしたいです」


僕は、羞恥心すら殺して、ようやく片想いの相手に告白をした。


「…ごめんね、私…」


そういって、彼女は…。



―――。


「んぅ…くぅ?」


夢…?僕は、夢を見ていた…のか。


「…悪夢か…?」


僕、白井しらい 冬木ふゆきは、親の都合で転校が相次ぎ、それを我慢できず、親に自立を求めた。

結果、親からの仕送り以外に生活費を稼ぐためにバイトをしている以外、凡人だ。

自分で言うのもなんだが、今通っている高校…紫原しのはら学園だが、これもまた普通の高校だ。

特に変わりのない学校風景に、学校設備。

監視モニターやら、エレベーターやら、近未来的な構造はなく、そう考えると管理も手薄だろうか?


覚えのない夢。

…というよりも、僕の想像するげんじつ

だから、あまり現実的には捉える事も出来ず、ただそれを干渉し続けて、もう何度目になるだろう。


「…そろそろ…行くか」


ベッドの上に置いてある時計が、丁度6時30分を指している。

僕の高校では、朝の課外授業がある。

逆に、無い日などない。

課外は7時30分から始まるのだが、僕はそれよりも早く来て、宿題をしている。

マメに宿題を家でこなすどこかのお偉いさんに力を貸してもらうためだ。


ガチャン

制服に着替えて、家から出る。

そんなに広くはない家は、アパートだ。

一部屋1LDKで、月額五万円掛る。

…正直、安い。

一人暮らしにはもったいないぐらいだ…。


家から出て、すぐ傍に階段がある。

そこから降りて、一階まで行く。二階から一階に下りるまでのこのカタン、カタンと、階段の一つ一つを踏む時に奏でられるこの音はとても新鮮で心地が良い。この辺はあくまで自分の趣向的ではある。

…さて、ようやく着いた一階。

自転車置き場はアパートから少し離れた場所にある。

と言っても、自動車置き場のすぐ隣だ。

ここに置いている自転車に乗って、登校する。


10分後。


僕は、紫原学園に到着した。

校門では既に数名の生徒が校門で立っている先生に挨拶をしていた。


「おはようございます。」


「おう、おはよう!」


一人一人への配慮か、それとも性格かはわからない。

でも、この仁王立ちをしている鉄也てつや先生は、いつでも厳しくいつでもうるさい先生だ。


「おはようございます」


「…」


「おはようございます。」


「おう、おはよー!」


あれ?なんで、僕は無視された?

…まあ、いいや。

とりあえず、真顔でおっかない顔を見ているよりも、さっさと駐輪場に行きたいからな。


とりあえず、駐輪場へたどり着いた。

そこに着くと、自分のクラスの止める場所に一輪の自転車がある。


「!やっぱり、咲月さんは早いな」


僕はそうその自転車を見ながら言う。

僕が、早めに学校に来る理由は二つある。

一つは宿題。

もう一つは…この、咲月さんに会うためだ。


片想い。それが、今の僕に相応しい。

憧れていたあの人を誰よりも早くみたい。

そんな願望から僕は早くから来るわけだ。


僕は、少し弾んだ足踏みで教室へと向かった。


教室の扉を開ける。

すると、やはり、いや元々わかっていたのだが、彼女が居た。


「や、やあおはよう 田川さん」


やっぱり、下の名前で呼ぶことはできない。

…せめて、言えるのは、心の中だけだ。


「おはようございます、白井君」


微笑む彼女についつい顔が歪む。

つまりは、緊張がほぐれるというか和らぐと言うか…。

彼女といると心が落ち着く。

だから、僕は安心できる。僕は…僕は彼女が好きだと知るに値する理由がここにあるのだろう。



この物語は、すぐに終わります。

しかし、結構書きやすいので、他の小説と並行していきます。

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