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名探偵 田所タクヤ  作者: なるかわ


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第1話 最終回


「逝きスギィーーーーー」

 田所は無数の死体をみて叫んだ。

 ここは下北沢高校の体育館。田所はうまいラーメン屋の屋台でバッチェ冷えたビールを飲んだあと、深夜の高校に不法侵入していたのだ。

 「これは大量殺人事件、はっきりわかんだね!」

 偶然事件現場に遭遇した田所は大きく頷いて真相解明に乗り出す。

「ええと被害者は810人、もう固くなっちゃってんじゃん」

 田所は瞬時に被害者の数を目算し、血の固まった体育館の床を舌で舐めた。

 ここで田所の前に怪しい男が現れる。

「ふふふふ」

「何だお前?」

「私は校長です」

 校長と名乗った男はゆっくりと語りだす。

「私がフィリピンに通っていたのが警察にバレてしまいました。私はもうすぐ捕まります。なのでもうヤケクソです。あなたも死になさい!」

「ファッ!?」

 校長は懐にさしていた日本刀を抜き、田所に斬りかかる。

「うおぉぉぉぉぉ!」

「暴れんなよ暴れんなよ」

 田所は校長を静止しようとするが、校長の斬撃は止まらない。

「あー逝きそ!」

 田所は逝きそうになりながらも、奇妙な動きで校長の攻撃を全て回避する。

「なぜ私の攻撃が通用しない?」

「当たり前だよなぁ?」

「仕方ありません、私の最終奥義、マニラバーストエクストリームであなたを葬ってあげましょう!」

「まずここさぁ屋上あんだけど、戦わない?」

「屋上で戦おうということですか?」

「あのさぁ、最終決戦は屋上ってそれ一番言われてるから」

「まあ良いでしょう」

 校長は田所の意味不明な要求を受け入れ、2人は屋上へ移動した。

「では、ここであなたを葬ってあげましょう。奥義──」


【12660連撃 マニラバーストエクストリーム】


 校長の12660連撃が田所に襲いかかる。

「やりますねぇ!」

 田所は校長に称賛の言葉を述べながら軽々と回避していく。

「なぜ私の攻撃が通用しない?」

「ま、多少はね? こんなぶっとい刀振り回して恥ずかしくないのかよぉ?」

 田所はそう言いながら校長の日本刀を白刃取りし、折った。

「なに!?」

「ブッチッパ!」

 田所はどこからか紙パックのアイスティーを取り出し、校長にぶち撒けた。

「こんなもので私が……」

 校長はまだ強気だったが、膝から崩れ落ちる。

 田所のアイスティーにはあるものが含まれており、校長は僅かにそのアイスティーを摂取しまっていた。

「✝悔い改めて✝」

 田所は校長に背を向け、歩き出す。

「この私に引導を渡してくれるとは……ありがと、ナス……」

 校長は最後にそう言い残して気を失った。

 戦いを終え、階段を下りていた田所は駆けつけた警察に即連行されるのであった。


 あとの警察の調査で大量の死体と思われていたのは集団催眠にかかった高校関係者で、死亡者はゼロであることが分かった。校長は売春、暴行、傷害、銃刀法違反、田所は不法侵入で有罪が確定した。


 めでたしめでたし。


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