表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/22

【3】 -警護騎士シンハ、殺人教団の首魁ジャイラダと邂逅す。-■01■

挿絵(By みてみん)


■01■

太陽はすっかり落ちて、夜の闇が支配してる。

月の光でニルギス山脈の白い万年雪が、妖しく光っていた。

その上には、満点の星が瞬く。


そんな光景の下で、戦いに勝利したザジー教徒達は焚火を囲み、宴を催している。

大勢のザジー教徒達が酒を酌み交わし、焚火で焼いた肉を喰らっていた。

その肉は旅団の馬を屠った肉で、それを焼いている。

酒も同様に旅団が運搬していた物品だ。

野太くダミ声な合唱。

破裂音の様な笑い。

その宴は、宗教的な雰囲気は皆無で、雑然として混沌な宴だった。


火を取り囲む中央に座したジャイラダは、焼いた馬肉へと食らいつく。

大きく肉へ食らいつくと、顔の輪郭がカエルの様に横へと拡がる。

焼けた香ばしい匂いが鼻孔と口腔内を刺激されつつ、馬肉を食む。

肉汁が脂と共に滴り、染み込む様に旨味と汁気がジャイラダの口腔内に拡がる。

そして、弾力があり上手い歯ごたえの肉を噛み締め、ぐっと酒で流し込む。


「姐さん、これが見積書です。」

「…ん。」


脇から書類を差し出した男より、彼女の体はふくよかで大きく。

手下の男は小人の様に見えた。

手下か書類を差し出したままの状態で、彼女は受け取らずに書面を確認する。

それは、身代金を受け渡す為の見積書だった。


捉えた捕虜の中で、身分の高い人物は家族へ身代金を要求する。

その時、仲介業者として奴隷商人を仲介する事で、即効で現金化する事が出来た。

奴隷商人は人質を即金で買い取り、利益を上乗せして家族へと請求する。

元は国同士の戦で利用されるシステムだが、現在は山賊や盗賊たちも利用していた。


この方が、捕縛者は安全・即金で金が得られる。

逆に家族側は、安全に身柄を無傷で返還して貰えた。


だが、あくまで保護対象は金のある人間だけである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ