始まり
適当な物語です。
陽気な朝、目が覚めると自身の手足が思うように動かなくなっていることに気が付く。―あぁ、金縛りにでもあっているのかなとも考えたがそれにしてもおかしい。
「あぁ―ウゥア!?」
言葉が喋れない、視力もどこか定まらず世界が見にくいと感じていた。おまけに二足歩行ができないときた、自身のみに何が起こっているのかわからずに見れる範囲であたりを見渡してみた。
ここは草原の中で自身ともう一人赤ん坊がいることに気が付いた。それと犬。ドーベルマンのような顔つきで3メートルを超える筋肉質な体躯だ。
(ん?人生の終わりか?)
高山晴斗ここに人生の終わりを感じ取った。齢17、童貞の儚き人生が幕を閉じる感覚が彼を襲う。
「おんぎゃぁ!うぅうわぁぁぁ!」
なんとも情けない泣き声を上げ、迫りくる脅威に逆にアピールをしてしまっている。
(なんで泣くんだ!?自身の感情のコントロールができない、泣き止め!泣き止めよ!)
いくら心の中でそう叫んでも赤ちゃんのように泣き止まず、さらに感情が激化し、大声を上げる始末だ。眼前に敵が迫りもはやこれまでと思った。
「おやおや、大きな声がすると思ったらなるほどそういうことだったのかい」
銀色に輝く白髪のロングヘア、黒のワンピースを着た女性が森の中から現れた。
「さて赤ん坊二人、助けないと寝覚めが悪いというものだね」
そう言い、彼女は一瞬の間に怪物を凍らせた。
――――15年後
「師匠!何やってんですか!早く起きてください!あんた今日集会の日でしょ!」
いつまでも布団から起きようとしない薄い青い髪をした女性を起こすため布団を取り上げる。
しかしそれでも起きようとしない、なんなら布団がなくとも寝られるぞとアピールするかのように猫のように身を丸め「うぅ〜ん」と寝言を言う。
この情けない姿を晒す彼女こそ師匠、名は聞いたことがないが風の噂で彼女は「北の魔女」と呼ばれている。
この風景は日課であり日常ごとでもあるが本日はそれを良しとしない、というかできない。前述にも述べた通り本日は月に一度の集会がある日、本日寝坊をかませばまた他の魔女や魔術師からドヤされる。
あの冷気より冷たい目線は何度も喰らってきたが慣れないからさっさと起きて欲しい。
「まーた師匠ねぼすけなの?」
そう尋ねる薄ピンクの髪をした15歳ほどの少女は呆れ顔をしていた。
おっと、そうだ彼らの紹介をしていなかったね。
今、北の魔女を起こそうとしている彼の名は「カルシャ」銀色の髪を靡かせたナイスガイさ。
そして彼女は「リーファ」今日は起こす当番ではなかったのでゆっくりと集会の支度を終え茶を嗜んでいる。
2人はひょんなことから彼女に助けられて今修行をしながら生活をしている。
ーーーこれは一つの物語
彼らが成長し、立派な魔法使いになる物語
ぼちぼち書いていきます。なんか感想とかもらえたらモチベになったりめっちゃ喜んだりします