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黄金の大翼

作者: さるた


目に見えない宇宙からの力を人に流す練習中、目を瞑った後、私はいつものように宇宙の中に漂ってフワリとした感覚を覚える。師範が皆に何かを伝えている声の響きが穏やかに聞こえてくる。けれども、私の手の位置は、相変わらずペアの後頭部。

星の輝きとキラキラと光る黄金の光の粒のイメージが流れてくる。

宇宙の静けさの中、光の粒は生きもののように渦巻いた。

光の粒の中に柔らかな光に包まれたほのかに青白いオーブが現れる。

両手で包み込もうとした。

けれども、目の前でオーブを包んだのは黄金の巨大な何か。光りすぎてよく見えない。光をまとった何かにもどかしく思い、心の中で何物か問いかけた。途端に自分が後ろに下がったような感覚が伝わる。

力強い翼の付け根。

その先へ目を移す。

想像だにしない大きな翼が付いている。

金色の光を纏った大きな翼が現れた。ギリシアのアテナ像のような服装で大きな姿が現れる。頭も翼も黄金の光に包まれて、顔もはっきりと見えない。小さなオーブは翼の中で、まるで繭の糸がかかるように黄金のリボンに包まれていった。


「はい、次は背中に手を移動させます」

師範の声が優しく聞こえた。

ハッとして目を開けると、眼の前のペアは施術を受けながら盛大に舟をこいでいた。

最後の手順を私が施すと、何かを感じたのかシャキンとして座り直した。

終わった後、「あぁ〜、凄い気持ちよかった。始めの手順の後から最後の手順の前まで全然記憶がないよ(笑)」と、感想を伝えてくれた

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