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MY song

特等席で。

作者: caem


 見上げる夜空の さらに向こう側


 ひときわ輝く尊い煌めき 一番星


 静まり返ったプラットホームや


 仰々しく立ち聳えているタワーマンション


 それすら遥かに超えて なおーー優しくも愛しい


 鮮烈な灯火 宇宙の神秘と 溺れた日常


 頚が痛くなるほど 見上げて 傾げざるを得ない



「届くかなぁ」



 差し出した指先 人差し指


 なぞる夜空は虚しくて 湿った風だけがまとわりつく


 五月雨(さみだれ)の季節 空になった缶 中に映る星



 四角い箱から取り出した 煙りに溺れて 火花が飛び散る



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