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【エッセイ】

喜びを箱詰め


心臓の音色

ドクドクと

脳を揺らす


 彼の左手は

 少し汗ばみ

 細かに震う


  夏の校庭の

  隅っこの方

  木漏れ日。

 

   蝉の鳴き声

   砂埃の舞う

   グラウンド


    部活で走る

    同級生達に

    茶化される 

 

     うるせえよ 

     あっちいけ

     照れる声。


      汗が伝って

      強く握って

      目は合わず


       彼の頬伝う

       汗のしずく

       紅を帯びる


     2年前遠く

     背中ばかり

     眺めていた


    憧れは何れ

    恋心と為り

    胸を穿つ。


   此れまでの

   かなしみや

   痛みすらも


  すべからく

  意味ある事

  そう思える


 この瞬間の

 汗ばんだ手

 その体温が


たった一つ

私が望んだ

幸福の在処



 



  

     

  


 


 

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