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プロローグ
私は秀でた才能がない。何をするにも平均的。勉強も音楽も、身体機能も…勿論容姿も。
何事もそこそここなせる私を羨ましがる者もいたし、両親はとりあえずやらせれば何となくこなす私を褒めてくれた。
…ないものねだりなのかもしれない。はたまた努力がたりないのかもしれない。ただ、1度でいいから雑誌のモデルみたいに容姿を褒めてもらったり、テストで1番をとって憧れの眼差しをクラスメイトから向けられたり、音楽のコンクールで優勝したり、なんでもいいから人よりも良く出来た!という経験がしたいのだ。
そんなことを思いながら学校からの帰路につく。そんなセンチメンタルな私を唯一癒してくれるのは。
夜ベッドに入り、目を閉じて始まる
めくるめく妄想ワールドなのであった。
はじめまして、あぴこと申します。
昔から頭の中で物語を考えることが好きだったので、今回思い切って小説を書き始めてみました。
不慣れなこともありご迷惑をおかけするかと思いますが、少しでも楽しんでいただけると幸いです。