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一歳、兄弟、離乳食

 お待たせしてすいません。

 ここ三ヶ月ほど多忙で、全然執筆できませんでした。

 少しずつ更新して行こうと思うのでよろしくお願いします。



 さらに月日が流れて、一歳になった。

 誕生日には盛大にパーティーをしてくれた。

 結構な数の人がお祝いに来てくれたが、俺が知ってる人は限られており、だいたいが父さん母さんの知り合いや職場の同僚らしかった。


 一歳になったばかりの俺に皆が挨拶しに来たが、一歳じゃ普通覚えられないし、そもそも理解出来ないだろうに……

 俺は前世の記憶があるから、挨拶しに来たのはわかったが、さすがに三十人近くの人は覚えきれないって!

 一応重要そうな人の顔と名前は、なんとなくは覚えることができたけど……


 一人俺と同じくらいの赤ん坊を連れた、夫婦が挨拶に来てた。

 俺の両親とも楽しそうに話していたので、あの子はたぶん俺の幼なじみになるんじゃないかと思う。

 その子の名前を母親な方が言っていた。

 確か名前は『シエスタ』だったと思う。

 まぁ向こうも俺が理解しているとは思ってないだろうから、また少し大きくなったら自己紹介するときがくるだろう。



 歳をとったことによって変わったことは、多少喋っても不信に思われなくなったことと、二本の足で歩けるようになったことだ。


 言葉は半年前から多少舌ったらずだが話すことができたが、さすがに生後半年で言葉を話したらおかしいだろう。

 試しに母親に向かって「マ、マ」って言ったらすごい驚かれた。

 それと同時にすごい嬉しそうだったけどな。


 その日の夜にそのことを聞きつけたのか、父さんが明け方になるまで俺の横で待機していた。

 待ち構えているときに言うのも癪なので、明け方に諦めて自分の部屋に戻るときに言ってやった。

 あのときの父さんの表情の落差といったらかなりおもしろかった。


 歩けるようになったことで、抜け出さずとも子ども部屋から出して貰えるようになった。

 世話係のメイドさんが同伴すればだけど。

 メイドのカミラ、エミラと屋敷の中を数日かけて探検したてわかったのが、この屋敷は結構広いということだった。

 今までは食堂と子供部屋しか行けなかったので、どのくらい部屋数があるかわからなかったが、探検したことで屋敷の中は隅々までチェックできた。


 全部屋数は22部屋、そのうちの10部屋が来賓の為の客間であった。


 その他の内訳はさっきも話した俺の子供部屋、食堂、リビング、書庫、厨房、両親の寝室、クレア姉さんの部屋、まだ見ぬ兄さんの部屋、父さんの執務室、残りは執事の部屋、メイド長の部屋、エミラ、カミラの部屋だ。


 基本的に使用人は住み込みで働いて貰ってる。

 乳母は家庭を持ってるので、通いできてくれているようだった。


 それで一番驚いたのが、俺に兄さんがいることだ!

 部屋の探検していてカミラに兄さんの部屋だと説明された。

 名前はアレスと言うらしい。


 やはり名前に『ア』が入っていた。

 なに? 俺だけ仲間外れなの?

 疑問に思いつつ、いつか大きくなった時に両親に聞いてやろうと心に誓った。

 

 それで兄さんのことだが、今は高等魔術学園に通っているそうだ。

 ちなみに年齢は15歳で、容姿は抜群のようで学園に通い出してから、ひっきりなしに婚約者の申し込みがきているらしい。

 母さんとの年齢差がおかしいのは、俺の母さんは後妻のようで兄さんは前の奥さんの子らしい。

 兄さんの母親は兄さんを産んだ時に亡くなったと言っていた。


 先妻が亡くなってから五年後に俺とクレア姉さんの母親と再婚したそうだ。

 五年間は父さんが男手一つで育てたそうだ……

 語弊があるか、父さんが雇ってたメイドや乳母に育てられた。


 兄さんは俺の母さんとは、わだかまりもなく仲良くやっているらしい。

 これは母さんのおっとりした性格も大きな要因かもしれない。

 基本的に人に不快感を与えない感じだしな。


 そして最後に一番の問題だ!

 それは食事がクソ不味いこと。

 一歳になったタイミングで半分離乳食に切り替わったのだが、これが不味い!


 栄養のことだけが考えられてて味は二の次、野菜や果物、肉類をミキサーにかけて水で薄めただけ。

 しかも味の組み合わせは度外視で、この間は玉ねぎといちごと魚の干物が混ざったモノが出てきた……


 元料理人志望と教示として、出されたものはなんとか残さず食べたが、そのあと気持ち悪くて一日寝込むことになった。

 しかしながら一歳の俺じゃ、まだ厨房の中には入れないし包丁も握れない。


 親たちと同じ食事が食べられるようになるまで我慢しないとダメみたいだ。

 他の皆が食べている物も、基本的に肉や魚を焼いただけだったり、野菜を水で煮込んだだけだったり、手の込んだ物は見受けられなかった。


 貴族の食事がこのレベルなら、この世界は全然料理が発達していないんだと思う。


 俺はここに誓う。

 早く大きくなってこの地獄のような食生活に終止符を打つと!


 あぁ……料理長……それとそれは混ぜたらダメだって……


 そんなこんなで転生して一年たった。



週末までに次話投稿できると思います。

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