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【夢日記】内側を旅しても(stray thoughts.)  作者: 遠宮 にけ ❤️ nilce
2019年の夢

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57/138

録音テープと橋と虹※

※不快な描写があります。お気をつけください。

 カセットテープに母の声。

 再生スピードはメトロノームでいうと80。

 テープを発見したのは「めいつまこ」



 私にテープを渡してくれたのは別の人だ。

 男の人。

 その人に名前を告げられた時「ああ、あの人」と思うが顔が浮かばない。

 知り合い程度の関係の人。

 (起きてみると名前にも印象にも思い当たる人などいなかった)

 どんな印象だったか抱いたはずだけど思い出せない。

 悪い印象はない。

 私にテープをくれた人も全くの影法師みたいでもう顔がわからない。



 カセットテープは茶封筒に入れられている。

 ちょうどそう、「めいつまこ」は茶封筒のシワでできた影みたいな感じの人。

 陽炎の先の方みたいな人。



 テープは左側の丸い穴が煤けた赤いラインで縁取られている。

 とても古い。

 テープそのものも傷んでいて所々折れて再生した音も昔のレコードみたいに揺らいでいる。

 いつでもちぎれてしまうことができると思う。

 例えば再生を止めた瞬間の力なんかで。






 いつのまにか私は電車をまたぐ橋の入り口に立っている。

 そこで生の塊肉をスライスしている。

 使っているのはピアノ線で、とても綺麗に薄切りすることができる。

 肉は新鮮だけれど少し汁が出る。

 水っぽい桃色。

 橋のアーチに綺麗に重ならないように干していく。


 橋は車が渋滞している。

 立ち並ぶマンションの間から虹が見える。

 空にほとんど溶けているうっすらした虹なので、手を額にかざし目を凝らさないと確認できない。

 手から肉汁が伝う。

 目の横を通り頬を流れた。



5月30日のメモからでした




お返事に至っていませんが感想が励みになっています。

とても。

あなたに写ったもの、感じたものを返してくれること。

誰かの描いたものを覗くこと。

活動報告などでやり取りを見るのも幸せに感じます。

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