人生を段ボール箱に詰め込んで
いつものクロ○コさんでした。
集荷に訪ねた宅配便の兄さんは段ボール箱を受け取ると少しよろけた。
「……軽っ! これめちゃめちゃ軽いっすね。何が入ってんすか?」
想像以上の軽さに構えた分ふらついたようだ。
顔なじみの兄さんは親しげに尋ねた。
「人生ですよ。私の」
「……人生っすか。なんか深いっすね。っていうかこれ宛先ここですやん。どういうこと?」
「あ。それでお願いします」
「えっ、ていうかどうしたらいいの」
人生を段ボールにつめて自宅から宅急便に出す。
そして自宅に届ける。
ベテランの兄さんもさすがに困惑したように眉を寄せた。
「おいくらですか」
「六二〇円ですけど、ほんまにえーんですか? 明日には着きますけど」
「大丈夫です」
兄さんは何がしたいのか? と疑惑の目を遠慮なく向けて大きく首をかしげる。
人生は見えなくて重さもないから開ける時も閉めるときも空っぽにしか見えない。
ただの空っぽの箱。
私は私の人生を送り出し玄関の鍵をかけた。
意味がわからない!と思ってツイッターに投稿したメモから起こしたので去年の夢。
どういうこっちゃ。




