侵入者と赤い袋、トラマンモス
ビーチを歩いていて、ホテルの部屋に侵入者がいるとわかる。
私の部屋はビーチに面した一階で、フロントを通らずそのままビーチに出ることができる。
そのビーチに面した扉の鍵が壊れていてかかっていないようなのだ。
腕に抱いていた幼児を下ろしワインを開けた子連れの女が、ソファーで寛いでいるのが丸見えだ。
幼児は靴のままベッドではねている。
さてどうしたものか。
カードキーはどこだ?
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息子の胸と背中には赤い袋がついている。
袋に詰まっているのは長い長い管で体に繋がっている。
管を通るのは血液だ。
この袋なしには生命を維持できない。
彼が転校先できみ悪がられなければいいなあと思う。
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バスをさがす。
今度の旅は自転車できたので、それも載せられないといけないんだけど。
行き先は遠い。
しかも地図で見たところひどい沼地のようだ。
バスは沼に半分以上使った状態で停車し扉を開いた。
下車後すぐに沼地に住むトラマンモスに食いつかれる。
歯はなんというかゴムみたいにぶよぶよしていてちっとも脅威じゃない。
しかし吸引力は舐められない。
自転車はすっかり吸い込まれた後だ。
痛みはないが、どうしたものか。
女の子が私の手をつかんで引き上げようとしてくれる。
彼女を支えにトラマンモスの舌を蹴りとばし脱出する。
トラマンモスはあっさり諦めて沈んでいってしまった。
身体中に滑りが残った。
20200201




