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【夢日記】内側を旅しても(stray thoughts.)  作者: 遠宮 にけ ❤️ nilce
2020年の夢

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学祭の準備に忙しい子供たち

 学祭の支度をしている。


 なにがしかを瓶の中に詰めて配るのが私の仕事だ。

 そこには真実の欲求が入れられればベストということが、黒板に白色のチョークで大きく示されている。



 ◎ しんじつのよっきゅう

 × いつわりのよっきゅう



 こんなふうに少し震えたまるっこい平仮名で明瞭に。

 書いたのは黒板のチョーク置きの上を歩き回る小人たちだ。


 空っぽの瓶に息を吹き込んで、これでいいのだろうか? というふうに黒板を確認すると、小人たちがいっせいに頷いてくれる。

「よかったねえ、よかったねえ」

 自分のことみたいに嬉しそうなくしゃくしゃの顔で、目を合わせては頷きあっている。

 クリアできて気分がいい。


 ただ吹いただけで、何も考えてなくて、だから実際何をしたのかよくわかってないんだけど。

 何が入っているかも見えないんだけど。

 今のでできているってことなのか。


 いまのことだけ。

 この瞬間感じている感覚だけで何もいらない。


 それだけを感じているほうが、入りやすいみたい。

 何か思い浮かんでいる時はダメだ。


 私の仕事が軌道に乗り始めると安心したのか、小人たちは小さな湯呑みにチョークの粉を集めて溶かし、お茶を作って飲んでいた。




 瓶はそれだけでいいものではなくて、学祭で使うものらしい。

 カゴに詰めて指示された教室へ運ぶ。

 特に何も入っていないようにしか見えない瓶だけど、いったい何に使うんだろうな。



 一階上がり損ねて、教室を間違える。

 けどまあいいかっておもう。



 その教室では男子生徒が集まって、とても大きな装置を運んでいる。

 プラネタリウムの映写機みたいな巨大な三脚のついた重いもの。

 これがいくつもいくつも廊下に並べてある。

 全部運ぶのかな。




 教室の奥には何人か幼児がいる。

 一人の女の子がビーズを髪に通して細くいくつも三つ編みしていた。

 ゴムがはずれたのか、残ったものがこぼれたのか、ビーズが床に散乱してキラキラしている。


 他の幼児たちは落ちているビーズなんて構わず、折り紙に夢中だ。

 そばにいるのはルピタスという名の教師。

 真っ白なペッパーみたいなロボットの形の。


 うまく折れない女の子が癇癪を起こすが、隣で一緒に折っている凝り性の男の子は我関せずで、ただ黙々と折りつづけている。

 ルピタスも他の周囲の幼児たちも彼女の癇癪に構わない。

 ほったらかしにされて面白くない女の子は、それでも男の子の指先を見つめ、なんだかんだ折り紙を再開する。


 リズミカルな動き。

 だんだんと女の子と男の子のペースがあってくる。

 みんなとあってくる。


 ダンスみたいに。


 20200115

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