いいかげんな簡素化とグライダー
島に来ている。
半島になっているゴツゴツした岩場を、何頭もの象が人を載せて列をなしている。
緑色の織物を背中にかけ、そこに人が直接馬に乗るように跨っているのだ。
象に乗れる島があると聞いてはいたけど、そこだったのか。
子供が行きたいっていうだろうな。
グライダーで空をいく私はその半島を過ぎてまだ先へ。
風に乗り、鳥の目になって島を見下ろす。
多勢の人の集うショッピングモール。
さっきここで子供と買い物をしたんだ。
買い物カゴを持っていくと無人のレジがあって、表記も外国語で全然わからない。
図の通りに買い物籠を台に置くと、いきなりベルトコンベアのように動き出して、空港の荷物検査みたいなものに吸い込まれそうになる。
これで会計を済ませることができるのか?
籠ごと吸い込んでいくのかと思ったら詰まっちゃって。
息子と二人で慌てて中身をベルトコンベアに出したっけ。
運ばれる先は車のトランクになっていて、商品は袋に入れるでもなくボンボントランクに投げ込まれていく。
食材は車のあちこちに散らばって入る。
途中で割り込んで現地の人らしい男が生姜を入れたため、余計なものも入ってしまった。
まあいいか。
会計はどうなっているかとかよくわからないし、特に支払いをした覚えもないんだが、押し出されたので車を発車させようとする。
なんか自動なんだろうという適当な解釈だ。
相変わらず、いいかげんだな。
トランクを閉めた途端、次にレジを入れた人の商品が車の屋根に乗っかってしまい、客が車を追いかけてくる。
発車前でよかった。
いろいろと簡素化しようとしたのかよくわからないが、わかりにくいし雑だし、良くないシステム。
買い物の後、子供が腹が減ったというのでレストランに寄る。
メニューには名前がなく、ただ写真に漢数字が打ってあるだけ。
五番と八番を頼んだのに、写真と全然違ったものが運ばれてくる。
そしてやっぱり言葉は全然通じなくて、まあいいかってことになる。
大体のことはまあいいかなんだ。
グライダーはわたしの頭に浮かぶそんなこんなを置いて、ぐるぐると鳶のように島の上を旋回する。
海の青がとても濃い。
20191210




