Lv*** 淫靡で不変な停滞した日々を (一部のみ)
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転生系ゾンビさんの食人趣味録 〜元より人を喰らうのに抵抗はございません〜 →https://ncode.syosetu.com/n5811ek/
「さあクロックさん、わたしで全員ですよ。わたしに包まれながら、何か最後のコメントを残してください」
よえるんで嫁さん69人との触れ合いは終わりだ。彼女は俺の背もたれとなるような体勢で俺の腹部に手を回して座るだけで、それ以上のことをする気はないようだった。
「最後、最後ね……。んー、俺たちの、いや俺のハーレムはこれからだ! とか?」
「基本的にはクロックさんを全肯定する快楽に酔いしれたいわたしですが、そればっかりはいけませんね。
外の世界には危険がいっぱいです。ですからこの中で停滞した時間を私たちとずっと一緒に過ごしましょう」
おれがいい加減なことを言うと思ったよりも拘った様子の答えが返ってきた。彼女自身も言うようによえるんは俺に従順であることを愉しんでいるコのはずだが。
『そうですよ、御主人様。外敵は私たちが暇な時に処理しますし、危険の芽も摘んでおきます。
安心してこの世界の中でだけ生きてくださいね。決してこれ以上嫁を増やされたら面倒臭いとかそういうワケではなく、あくまで御主人様自身の安全のためですから』
よえるんの言葉を継ぐ形でリカちゃんがナレーションしてきた。……単なる性能では及ばないと分かって、よえるんを利用する方向に動いたんだな、リカちゃん。
「そういうことですからクロックさん、一生引きこもりで居てくださいね。この中で出来ることならわたしはなんでもしますから」
「りょーかい……。じゃ、さっきのコメントは俺のハーレムはもうこれまでだってのでよろしく」
ここに軟禁された時点で元からそのつもりだったのだが、うっかりモルラとかエルちゃんと関わることになっちゃったからね。
だからこそ、軽口程度ではあるけどコメントとして残しておこう。ちょうど録画もされていることだし。
「ええ、立派な心がけです、クロックさん。ずっと、ずっと、ここに居ましょうね」
「嫁さん方が外敵とやらの侵入を許さない限りは、ね」
それがいつまで続くのか。あるいは終わる前に俺や嫁さんの精神が朽ちてしまうのか。
そんなことは俺の知っている神様にも分からないことだろう。
ただ何にせよ、俺はこれからも邪神の名の通りに淫靡で変わらない停滞した日々を愛しい黒ノ花嫁と共に過ごすだけである。
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