Lv0 アイスバーンには気を付けろ
初めまして、苛談と申します。
ハードモードとは言いましたが、そこまで重たい話にはならないかなーと思いますので
気楽に読んでいただけると幸いです。
異世界転生。
ネット小説に触れたことのある者ならば、一度は目にする人気ジャンルである。
かく言う俺、こと17歳の男子高校生はその転生に憧れていた。
そういうお年頃なのもあるが、何より受験勉強がしたくない。
俺はそんなしょうもないことを考えながら、夜の道を歩いていた。
今日は日曜日という素晴らしい日で、今は本屋からの帰り道なのだ。
「あー、事故って転生でもしねぇかなー」
歩道は雪と氷にまみれているが、毎年のことなので特に滑りもせず歩けている。
気温は氷点下だろうが、今日はまだ温かい方だし路面もマシだ。
話を戻そう。俺の転生願望はここ最近のマイブームのようなものである。
別に現実に絶望したとかじゃあない。ラノベもマンガもゲームも面白いしな。
ついでに俺は二次元至上主義だから、友達とか居なくても平気だし…平気だよ?
「この趣味、金かかるんだよなー。でも勉強したくないし働きたくもない…」
その結論が異世界転生というワケだ。
そんな時、一台の軽自動車が凄まじい勢いで迫ってきた。車体は蛍光色の緑でナンバーは東京…氷に慣れてないのか。
ギュィィィィィン!
嫌な音をたてて突っ込んでくる軽自動車。
俺は避けられるワケもなく吹き飛んで、見事に背後の電柱に頭を打つ。
徐々に薄れる意識の中、俺は思った。
道外の皆様に告ぐ、冬の夜の北海道。
アイスバーンには気を付けろ。
読了ありがとうございました。
今回はプロローグなので短めですが、次回からもっと長くなる予定です。
あと、しばらくは毎日更新します(多分
では次回、Lv1 このアバズレ女神が!
お楽しみに。