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ラブラブばすたいむ?

こんにちは、作者です。

ながらく停滞しておりました更新ですが、ようやく再開させて頂きます。

大変お待たせしてしまい、申し訳有りませんでした。

これからもどうぞ、宜しくお願いいたします!

「おっと、もうこんな時間か……」

久しぶりに学校をサボり、うんうんと唸る遥の頭に乗せたタオルを取り替えたりしながら

いつの間にかうつらうつらしていて、ハッと目を覚ましたらもうお昼だ。

そういえば、遥が宿酔(ふつか)酔いで学校休んだ事、おばさんに何て言おうか……

一応、由香里先生には連絡しておいたから、遥の家に連絡行く事は無いだろうけどな。

とりあえず、遥が回復したら二人で相談するか。

「う〜ん、しかし良く寝たなあ」

大きく伸びをして、隣に寝ている遥の顔を見ると大分赤みが増してきて、

真っ青な顔色をしていた朝に比べればずいぶん良さそうだ。

寝息も苦しそうな感じではなく、すーすーと可愛らしいいつものモノになっている。

俺は遥を起こさないようにそっと布団から出て台所に行き、

昨夜、遥が炊いておいてくれたご飯を鍋に移しておじやを作り始めた。

お湯を沸かしながら鰹節を煮込み、グツグツしてきた所で味を見ながら味噌を入れる。

そのままでも飲める位の味噌汁が出来た所で、冷や飯をざーっと投入してじっくり煮込んで、と。


「うにゅう……けぷっ」

簡単味噌おじやが丁度良く煮えてきた頃、布団から遥の声が聞こえてきた。

開き戸を開け、様子を見てみると半分寝ぼけ眼の遥がこっちを見ているのと目が合う。

「お、起きたか。具合どうだ?」

苦笑しながら聞く俺に向かってバツの悪そうな顔をした遥は、

「……うん、大分良いみたい。もう吐き気は殆ど無いよ」

と布団に埋まったまま、恥ずかしそうに答えた。

「ごめんね、ショウ……あたし、バカだよね」

大きな瞳からすこし涙を流しながら俺に謝る遥。

「気にすんなよ。ま、今度は俺がお前に介抱してもらうからな」

俺はそんな遥の様子に胸がキュン、としてしまい、

お玉をもったまま遥の傍にしゃがんで零れ出している数粒の涙を唇で拭う。

「あん……ショウのそれ、大好き」

と、泣き笑いになった遥が甘えた声を出しながら俺の首に手を廻し、抱き付いて来た。

「ね、ショウ……チューして」

俺は遥のおねだりに応え、今度は柔らかく暖かな愛らしいアヒル唇にキスをした。

「にゃ!らめぇ……」

しかし、遥は唇を割って侵入しようとした俺の舌をふにゅふにゅ言いながら必死で防ごうとする。

俺は唇を離し、

「どうしたんだ、遥?なんでイヤなんだ?」

と可愛らしい鼻先にキスをしながら哀しそうな雰囲気を装って聞いてみた。

「違うの!ぜんぜんイヤじゃないの!ホントはいっぱいして欲しいの!

 ……でも、今のあたしの口の中、きっと汚いモン……」

再び涙を零しながらふるふると首を振り、一生懸命弁解する遥。

俺はその様子がとても愛しくなり、ぎゅっと抱きしめながら呟いた。

「遥、お前がどんな状態でも汚いなんて思わないぜ。

 俺はお前が可愛くて愛しくて大好きなんだ。

 だから、そんな事気にするなよ」

と、俺の言葉に遥の頬はカーっと見る見る真っ赤になり、

「もう!バカぁ……にゃはん。うふん。もう。やだぁ!ショウのバカぁ!」

嬉しいんだか恥ずかしいんだか両方なんだか、くねくねしながらバッと布団に潜り込んみ、

その中で奇妙な叫び声を上げながらバタバタと身悶え始めてしまった。

「おし、それだけ元気があれば食べられそうだな」

俺はうねうねと奇妙な動きを続ける布団を見て苦笑しながら呟き、

台所へと戻っておじやの蓋を取ってお玉で少し掬い上げて味を見る。

「うん、OKだ!遥、卵は幾つ食べる?」

俺が振り返りながら尋ねると、まだ赤いままの顔を布団から出して

俺が何をやっているのかと興味津々に見ている遥と目が合った。

「え……?ショウ、何してるの?」

まだ状況把握が出来ていない遥が不思議そうに俺に尋ねる。

「ああ、そろそろ腹減っただろ?味噌おじや作ったから、一緒に食べようぜ」

「え!ショウが、あたしの為に作ってくれたの」

嬉しそうに微笑みながら、布団から遥が出て来た、が

「おいおい、そんな刺激的な格好で出て来られると参っちゃうぜ」

カタチの良い、豊満な胸は露わになり、身に着けているのはクマさんのショーツだけ

と言う実にアレな格好の遥に、思わず俺も赤面してしまう。

「きゃ!やだあ!」

もうすっかり見慣れている、また見られ慣れている筈でも

さすがに真昼間の明るい光の下で見せ付けられるとお互い照れるよな……

飛び込むように布団に戻り、ピーピーと恥ずかしさの余り喚いている遥に

洗濯済みのTシャツを投げてやりながら、俺は膨張している一部分を必死で鎮めた。


「ごちそうさま!」

結構な量だったおじやを二人でぺロっと平らげ、お茶を飲んでいると

時計の針が午後二時を指しているのに気付く。

「そろそろ沸いたかな?」

俺が、食事を始める前に焚きつけておいた風呂の様子を見ると、ちょうど良い湯加減になっていた。

「遥、風呂入っちゃえよ。さっぱりするぜ」

食器を台所に持って行き、洗おうとしている遥を背中から抱き締めながら耳元で囁くと

「あん……ショウも一緒に入ろ」

頭を捻り、俺の頬に唇を当てながら遥が熱の篭った声で答える。

「ん。ゆっくり入ろうぜ」

俺はそう答えながら、遥の着ているTシャツを優しく脱がせた。

「もう……ショウのエッチ」

俺は、嬉しそうに言う遥の唇を自分のそれで塞ぎながら、最後に残ったクマさんのショーツもささっと脱がせ、

自分もささっとマッハの速さで裸になり、遥の滑らかな背中を抱き締めながら浴室へと入った。



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