外は妖怪、内は薬
誤字脱字感想ありましたら遠慮なく書いてって下さい。
~~都市入り口前~~
「お前らも毎日毎日よくやるなぁ」
はい、皆さんこんばんはこんにちはおはようございます、
神がかった可愛さの妹がいる零です。
ここに来てから数年経ちました、早い?気にするなそんなに大きいこと起こってないから。
「毎回一撃も掠らないお前もどうかしてると思うけどな」
「てかあいつらも飽きっぽいな、今じゃこいつの相手が三人だぜ?」
「まぁその分強くはなったけどね」
今話しているのは妖怪三人組
最初の日に襲ってきた奴らの中でも特に根性と力があった奴等だ。
人間に羽が生えたのと角が生えたのと女にキツネ耳に尻尾の奴だ、一言いいだろうか?
どう見ても天狗と九尾と鬼の御先祖です。
まぁ毎日来て『今日こそブッ倒すんじゃあ!!』とか言ってるから
毎日戦ってる、そしてこいつら強くなってます、どんだけ倒したいんだよ・・・
「まぁ毎日相手してるんだけどさぁ」
「何ぶつぶつ言ってるんだ!」
「さっさとやるぞ!今日こそ強いと言わせてやる!」
おーおー頑張れ頑張れ、お二人さん。
男は腕っぷしだけじゃないけど腕っぷしなのもいいと思うぜ。
「それより私最近お尻の片がむずむずするんだけど・・・」
それ尻尾でも生えるんじゃねーか?
二本目生えて、最終的には九本になるのかな?・・・成長って言うのはすごいねぇ
「まぁいいや、戦ろう」
「「「まってました!」」」
「よーい?」
「「「ドン!」」」
三方に分かれて三人が俺にとびかかってくる。
速度は天狗が一番早い。
「『暴君』百倍」
まずは拳を受け止める、その後手を軸にした蹴りを受け止める。
右から迫ってきた鬼にそのまま投げつけてやる。
「うわあ!!」
「気をつけろ!」
音下駄天狗を走りながら受けた鬼はそのまま天狗を下に転がす。
意外と雑に、前にキツネでやった時は優しかったから女には優しいのか。
「さて、尾都」
「せいっ」
尾都というのはキツネの名前だ。
因みに天狗が『天』鬼が『国下』だ。
尾都が尻尾を俺の顔面めがけて振る、この尻尾は意外と威力がある。
「ふん!」
そいつを受け止めると上から・・・
「残念、上よ!」
尾都が降ってくる、こっちの尻尾の方は幻術らしい、つかんだら消えてしまった。
だがなぁ尾都、お前のミニスカ和服だと・・・・
「見えてるぞ?」
「え、ウソ!」
ばっと尾都が手で隠す、そうそう恥じらいを持て。
「隙あり!」
そのやり取りの間に国下が上を向いてる俺の顎にパンチを仕掛ける。
当たってやる、しかし、痛くないから問題ない、避けようと思えば避けれるし。
「だから岩を砕くパンチでのけぞらないってどういう体だ?」
「こういう体」
パンチの代わりに蹴りを出してやる。
受け止めるモーションはするが間に合わずに吹っ飛ぶ。
「ぐっ」
「よくも見たわねー!」
上から降ってきた尾都が逆切れして尾で刺そうとしてくる。
お前が上に行くから見えたんだろうに、それにお前のパンツでは興奮できん。
「よっ」
「きゃっ」
「ほい」
「ひゃああああ!」
「よっと」
俺が尻尾をつかんでそのまま投げると天が受けとめた。
このイケメンめ!
「大丈夫か?」
「ありがと、大丈夫」
「もらったあああああ!」
おい国下、後ろ取れたなら声出すとばれるぞ?もう遅いが。
「ほいっ」
「!・・・っちょ、動かないんですけど?」
「当たり前だつかんでるんだからな」
「離せよ!」
仕方がないなぁ、じゃあ心配性でほんとに大丈夫かとか念を押して聞いてる
天と尾都の方に投げてやる。
「ほい」
「ぎゃああああああああああああああああああ!!」
「「え?」」
「「「ぎゃああああああああ!!」」」
はい、撃沈
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「「「あうう」」」
はい、傷は治したし俺は帰るか。
待っててねマイエンジェル姫ちゃん!
今日も姫ちゃんの手料理が楽しみで仕方がないよ!
「『転移』永琳宅」
まぁ名前そのまま瞬間移動の技だ。
さぁて姫ちゃんは・・・いたー!!!
「ただ今姫ちゃん」
「あ、兄さん、おかえりなさい」
エプロン姿の姫ちゃんも可愛いよ!
写真を一枚いただこう!カメラ作って!
「はい姫ちゃん、ポーズ!」
「え?あ、はい!」
いいよーいいよー、最高だよー!
さらっとしたその髪がいいよー!
コンパクトなそのボディーがいいよー!
「ナイス、ナイスだ姫ちゃん!」
「そ、そうですか?えへへ」
笑った顔も可愛いよ!お兄ちゃん幸せ!
「姫ちゃん・・・・」
「え?兄さん?あ・・・・」
ぎゅーってしよう、やぁらかくて小っちゃい、
守りたい女の子第一位だ、でも戦えるから本当は心配ないんだけどね
「好きだよ」
「・・・私もです」
「・・・・人の家で何やってるのよ」
「やあ永琳、今日も今日とて研究かい?(薬の)」
毎日三時間、よく飽きないで研究室にこもれるよ。
他の時間は機械類の開発だろ?多忙だねぇ。
「あなたもやってみる?習慣になればどうってことないわよ?」
「遠慮しよう、姫ちゃんの研究ならいいけどね」
「そんな・・・私なんて研究しても何もないですよ?」
・・・・?いやいやいや、姫ちゃんを研究すれば
姫ちゃんが世界最高の女の子だと出るに決まってるじゃないか!
「それは人それぞれだと思います・・・・」
「かなぁ?」
「それより今日はあの子たちどうだったのよ?」
あの三人か?まぁ普通だな普通。
まぁ強くはなったがまだまだだ。
「変わらずだよ」
「あなたからすれば変わった奴の方が珍しそうよね」
「まぁそうだが」
そういえば皆に言ってなかったことがある。
この都市は都市の中心から半径二百キロに及ぶ地域に特殊な結界が張ってある、
その結界の中は時間が速くなるんだ、つまり俺やあいつらの生きた年数は結界の外からすると
少しの時間しかないってことだ。
それにさっきの三人は妖怪でも最初の最初、祖となる妖怪だからある一定から年を取らんらしい。
「でも、変わる時は変わるぜ、生き物ってやつは」
今までの世界でも変わる時は皆変わったからなぁ。
「そう、まぁいいわ、急で悪いけどこれ飲んでもらえる?」
何この真っ黒い暗黒物質の液体版は・・・
体に悪そう以外の感想がないんだが?
「なにこれ?」
「子供になる薬の試作品」
・・・・・・・危なくないか?
子供つっても幼児になったら達が悪いぜ?
「あなたなら薬も無効化しようと思えばできるしいいでしょ?」
やめて、詰め寄らないで、姫ちゃんにギューできなくなる。
「ちょ、待て永琳、せめて他の動物で試験してから・・・」
「あら?もし他の動物が死んじゃったら命が無駄でしょ?
あなたなら不死だから問題ないし・・・飲んで☆」
「永琳さん・・・笑顔が黒いです・・・真っ黒です・・・」
「あら、女とは黒い部分がすべからくある物よ神姫?」
「こら、姫ちゃんを洗脳するな、姫ちゃんはどこまでもピュアな女の子なんだぞ!」
ってだからそんなに薬を近づけるな!あ、やめ、やめて
「えいっ」
「がぼっ・・・ごぼぼぼぼぼ」
何だこれは!酸味、甘味、苦味、塩味、全てを合わせたような味ワアアアアアアぁああ!!
「どうかしら?」
「・・・・・」
「兄さん!?口から何か出てます!」
「うーん、味が壊滅的なようね・・・効果の方はどうかしら?」
「・・・・・」
「あ!兄さんが小っちゃく・・・子供になっちゃいました!」
「・・・・・・・・・・」
「白目向いてる子供って言うのも珍しいわね」
「あの、永琳さん、解毒薬は・・・」
「ごめんなさい、まだ作ってないの、また今度にするからその時にね」
「え!?ちょ、ちょっと待ってください!兄さんはしばらくこのままなんですか!?」
「そうよ、じゃあまたね」
「・・・・大変なことになっちゃいました」