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東方兄妹記  作者: 面無し
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雑魚の使う最強のカボチャ

今回クオリティー低いです。お覚悟を。


途中の剣の概要はあとがきにあります。

「え?」


俺の体から霊力が抜ける。同時に体からも力が抜ける。

それを俺は不思議に思った。いや、その事実自身はなんら不思議なことじゃない、

術や能力によって相手の霊力に無理矢理干渉するものもある。

しかし、霊力を抜かれたのが『俺』であると言うのが不思議なのだ。

だって、術や能力の干渉は基本的に俺は受けないはずで、

術や能力の工夫が欠片もなさそうな触手にとられたのが問題だ。


なぜ?


「はっはっは! 不思議そうだな、これを見ろ!」


目の前の男が掲げたのはお札。

お札だが……見覚えのある字で書かれている。

何か嫌な予感しかしない字、『ねーちゃんと俺結婚三十五億年記念!』

二つほど前の世界で俺と喧嘩しまくった能力者の字、俺に干渉を成功させた奴の字!

能力でお札を解析すると、術者の想像に該当する物を召喚するお札のようだ、

あいつの限界までの力で召喚したのと同じものを、術者の霊力を最小限に消費して。


「なんつーもん作ってくれてるんだ!」


「ん? お前はこの字が読めるのか?」


目の前の男自身は読めないらしい、まあ当り前だろう、

この時代の字は日本語と言っても俺の時代の字じゃないからな。

俺は能力でこの時代のを書いてるだけだ。

それにしても……


「たちの悪いことこの上ない」


つまるところ、この触手は俺の霊力と体力を強制的に移動させるものってわけだ。

何とも面倒なものを用意してくれた。戦いにくいったらないぜ。


「くっそ」


「まぁ、お前が読めるかなんてどうでもいい。

正体を現したらどうだ? あんな高度な術が人間に使えるわけがないものな?」


そう言うお前が使ってるのは何なんだと言いたいね。

あいつも、お札作ったなら自分で管理しやがれ!

ド素人が使ってるから問題ないが、それでも俺じゃなかったら今頃干物になってるよ。


「残念だが俺は人間だ。このまま拘束するなら本気で潰しにかかるが?」


目の前の男に向けて笑う。

周りからは心配そうな目が飛ぶが、それは無視した。

俺の体は力が入らない、それは霊力と言うエネルギーを持っていかれたからだろう。

霊力と体力はもちろん違うものだが、霊力を移動させるのには体力がいる、

霊力に干渉するのに俺の体力を持っていったか、周到な奴め。

だが、台詞の通り潰すのに問題はない。


「はっ! ほざけ、力も抜け、霊力もない奴が何を言う!」


「言ったね? 霊力がなくて、動けないのは弱いのかい?」


「弱いね、現にお前は何もできないだろう?」


「……ふははははは! バカめ、『転送』」


触手から抜け、相手の上空へと移動する。

自由に移動する技『空間遊歩』を発動して空中に滞空し、

男を見下ろしながら『絶滅の一撃』を発動させる。

俺の手のひらに浮かぶ黒球体、それを見ても男は動じなかった。


「お前動けたんだな」


「当然だ、まぁ小細工で体力を補充しただけだが」


男はもう一度お札を掲げると、霊力を注入し始めた。


「さっきお前から抜けた霊力はな、すべて俺がもらったんだ。

それを使ってもう一匹呼び出してやる!」


男のいる地面に文字が浮かび上がる。

魔法に使用する文字性質は種類がある、有名なのはルーンとかだな。

今回使われてるのは漢字のようだ。それにしても……俺も随分とデカい霊力だな。


「ちっ、『絶滅の一撃これ』は範囲がデカいな」


俺の技は基本的に広域殲滅系統だ、

ここら辺で使うのには向かないものばかりがそろっている。

目の前の男の陣は、どんどん光を増す。出てくるものは様々。

西洋のものもあり得るだろうし、俺の霊力でなら神様も呼び出せるだろう。


「仕方ない、武器でやることにしよう」


自分より巨大なものが出てくるなら武器よりも技で広域殲滅したほうが速いのだが、

相手も周りは気にするだろうし、小さいものにするだろう(強さは強いだろうが)。


「出てこい、『クラレント』『エア』」


炎の剣、風の剣として作った二ふりの剣。

クラレントは斬ったものを問答無用で発火、爆発させ、

エアは風を使い迷彩や竜巻を起こせる。光も起こせるし、

屋おると思えば空間も切断できるチート武器だ。

さて、そんなことをやっているうちにおとこのじんはかんせいして、発動準備もできたようだ。


「出でよ!」


男の陣が光る。じめんからぬうっと生えるかのように出てきたのはカボチャ。

その体内に明かりをともし、言い伝え上では旅人を迷わせる、又は導く幽霊、

悪霊としても使われるが、よい幽霊ともいわれる物、ジャック・オ・ランタン。

今回のこれは……強いのか?


「正直強そうには見えないんだが」


「はっ、なめんなよ!」


ジャックが猛烈に光る、周りの空間が変わり、周りが昼間の青から夜の黒になる。

天には月が輝き、同時に星が瞬く。気が付くと地面も変わっており、湿地帯になっている。


「ジャックが本領を出せる場所ってわけだ」


目の前には術者の姿がある、しかし半透明だからおそらく干渉できないだろう。

いや、やろうと思えばできるだろうが面倒くさいな。

仕方ない、


「来いよ、この空間は簡易的な世界みたいなもんだろう?

さっき決めた予定を決めた傍から否定するが、本気で行かせてもらう」


俺とカボチャが口を三日月にして笑った。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「はははははははははははは!」


周りを火の海にしながら俺は笑う。ちょっと狂った状況は楽しいものだ。

どうやったかというと、クラレントが放てる火炎弾を、エアの風操作で炎上させ、

周りの水分をすべてガソリンに変えることで燃え移らせただけだ。

周りを火で囲まれながら笑うのって絵になるよね。


「でもまぁ、これで無傷なんだから笑顔も吹っ飛ぶけどさ」


ジャックは火炎の直撃を何発ももらい、

ついでに何回か竜巻アタックで粉々にしたのに再生してやがる。

植物のくせに火炎耐性で、ついでに自己再生機能って怖くね?

まぁいいや、おそらくは単に外面を破壊するんじゃ中を攻撃できないだけだ。

いまだに攻撃っぽい攻撃してこないだけマシか。


「まぁそろそろ始りそうだけどさ」


そうやって周りを見渡す。

怪しい紫の光を纏った炎がいくつも浮かんでいる。

おそらくは爆発系統のものだろうなぁ、いや、実は物理的な打撃攻撃だったりして……

夢が広がるわぁ。


「さぁ来いよジャック、火炎が効かないなら、

打撃が効かないなら、水っていうのも効かないのかな?」


エアとクラレントを地面に落とす。

二ふりは沈むように地面に消えた。


「ガイア、エクスカリバー」


俺はそう呟き、つま先で地面をたたく。

左からは空色の刀身、右から土色の剣が出てくる。

空色は『エクスカリバー』アーサー王伝説に登場する剣、手にしたものに約束された勝利を齎す。

俺の持っているクラレントはモルドレッドがアーサーとの決闘に用いた剣で、

対になる様、こいつは水、クラレントは炎を操れる。

もう一本の方は『ガイア』神話上で大地の神とされるものの名前を付けた。

名前の通り、岩石と土を操って、壁を作ったり、やろうと思えば自身も起こせるものだ。


「さぁいってみようやってみよう、やってみたらできるかもしれない」


「カラカラカラ」


ジャックの顔に向けて笑うと、ジャックはカラカラと音を立ててと笑う。

次の瞬間には戦闘が始まった。音速で走る俺に追いつかんとする速度で光球が俺を狙う。

何が起こるかわからない分、当たらないに越したことはないだろう。


「ガソリンを水に戻して……水柱はお嫌いかな?」


燃え盛るガソリンをジャックの足もとの部分だけ水に戻す。

エクスカリバーの力で足もとの水を柱状に起ち上げる。


「氷の剣もおまけだよ」


その柱の周りに氷で作った剣を浮かばせる。

そのまま水柱の中にいるジャックに突き刺した。


「じゃあもう一個ついでだね」


ガイアを振り上げ地面を操る。

ジャックの頭上にいくつもの岩石を作った俺は、

そいつでジャックを潰しながら、それを水で囲みぞのまま凍らせた。


「最後の氷もおまけだよ、嬉しい?」


氷の塊に向けて薄く笑う。

中にある光はまだ消えていなかった。


「出てこいよ、あのお札の生物なら、俺の霊力で出てきたなら、

こんなことで死ぬような生物じゃないだろう?」


氷が破裂する。中からはほぼ無傷(と言っても少し光が弱くなったように思えるが)

のジャックがにっこり笑顔を変えずに浮かんでいた。


「カラカラカラ」


「うんうん、元気がいい奴は大好きだぜ、

これでもいろんな奴と戦ったからね、強い奴はいいやつが多いんだ」


まぁ弱すぎるくせにいい人もいたが、とつぶやきながら加速する。

ジャックの後ろへと回り右手を振り上げ、左手は後ろへ引く。

右手に握られたガイアで切り付ける、間を開けずに左手の剣を突き刺し固定する。

振り切った右手を強引に返し、先ほどの軌道をなぞって切り裂いた。

切断された中身は紫色の明かりが煌々と怪しく光っていた。


「さて、砕くんじゃなくて切断ね。これが弱点かな?」


それを見てにやりと笑うと、エクスカリバーを抜かず跳んだ。

瞬間、先ほどまで自分がいた場所を光球がぶち抜いていった。


「あぶねー、当たらなくてよかった。

どうなるかわからないからね、さて、あそこが弱点なのはわかった」


じゃあ、いい暇つぶしになったし、この話の長さもやばいし、

そろそろ術者(笑)のキャラも危ういし(最初からないようなもんだが)、

俺も面倒だから一瞬で終わらせるぜジャック。


「『結末の蓋』」


概要は、世界を終わらせる技だ。

今この空間は、ジャックが作り出した自分の世界、

まぁ言えば、ワンルームに、無理言ってもう一部屋増築した感じだ。

その増築部分を、この技は潰す。問答無用で。


「……」


ジャックが急に黙る。

にんまりとしていた口はへの字に変わり、

つりあがっていためもハの字になってしまった。


「すまんなジャック、お前は強いだろうが、俺の全力を出すほどじゃないよ」


この世界が壊れれば俺達は元の世界にはじき出される。

俺が作る世界と違うのはそこだな、俺の場合は中身そのものを道連れにする。

ジャックは俯いてしまって明かりが暗くなる。少し悪いことしたかな?


「でもまぁ、お前は別次元の生物だし……」


「カラカラカラカラカラカラカラ!」


「!?」


ジャックの前に光球が集まって行く。

こいつは……なるほど一騎打ちか、いいぜ相手してやる。


「『過剰捕食者』『無限大食』」


あらゆるものを食する口を出せるようになる技だ。

こいつで黒い蛇の口を最大限まで強化して飲み込んでやる!

エネルギーで出来た獣口をつくって光球を待ち構える。


「コアアアアアアアア」


ジャックの方からは先ほどとは違った声が聞こえる。

次の瞬間には、閃光と、口の中への衝撃が広がった。


「ぬっぐっ」


口を無理やり閉じる。

上あごと下あごの間から漏れる光は閃光のように強く、

目を閉じざるを経なかった。中で起こっていた衝撃を無理やり抑え込み、

口を上に向け、そのまま口の中で『流星の尾』を発動した。


「ああああああああああ!」


流星の尾で爆発を吹き飛ばす。

口をなくすと手のひらが少し焦げていた。

少しだけだが背筋に寒気が走った。


「お前凄いよ」


「カラカラカラ」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


世界からはじき出される、術者の男は驚愕を浮かべた。


「な、なんで生きてやがる!」


そうか、向こうからこっちは見えなかったようだ。

残念だがジャックじゃ俺を倒せない。


「ネタ切れかな?」


「ひっ」


男の顔が青ざめる。あれでネタ切れか、面白くない。

もっともっといろいろ呼び出せばいいのに。

今までジャックで倒せたんだろう、バカな奴だ。


「お前はいらん」


男の襟をつかむ。すると、もう一度触手が襲ってきた。

だが残念だ、今度は触手対策用にもう一重能力無効をつけている。


「はい、俺の勝ち」


男の顔面に掌を向ける。

能力を発動し『念念ころり』を発動する。

念力を発動させる技だ。強制的に脳震盪を起こさせて気絶させた。

あぁ大丈夫、回復はさせるから。

それよりも重大な発表がある。


ジャックを使い魔にしました。


剣の概要


エクスカリバー・

水属性の剣。アーサー王伝説に出てくる剣で、原作は黄金の剣だが、

こちらは空色の刀身に藍色の柄、銀のつば。

水に関連するものを操り、大気中の湿度を上げたり、氷を作ったり、水を出したりできる。


クラレント

同じくアーサー王伝説に出てくる剣。

エクスカリバーと対にしたかったため炎属性の剣。

赤い刀身に黒色の柄、黄金のつばである。


エア

どこぞの黄金の王様の使ってる剣の名前を見て思いついた剣。

風を操る剣で、竜巻などが可能だが、それよりも空間を切断する効果の方が餌付い。黄金の王様のものとは違うが、次元切断も大丈夫なため、大隊の防御は意味がない。

白い刀身、青の柄、黒色のつばである。


ガイア、

大地の神様の名前をもらった剣。

大地を操り岩石や、やろうと思えば惑星すら操る。

ある意味最も規模がデカい剣。

土色の刀身、赤い柄、黒のつばである。

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