弟子の友人
え?文章力がない?
はっはっは、すいません。
黙視SIDE
きっかけはわからない。
ある日突然のことだったのを覚えている。
そう、ある日突然に相手の心が読めるようになった。
「嘘ついてるでしょ?」
子供は結構何でも話す。
嘘をついた人にそれを指摘する。
嘘はいけないことだから、と言う子供の簡単な考えだ。
「気持ち悪い」
そういわれるのに長くはかからなかった。
当たり前だろう、秘密にしていたことがぴったりあてられる。
カードなんかでも何を思っているかを当てられる。
誰がどんな嘘をついているか、そんなものが当たり前のように
ホイホイわかる子供なんて誰だって気味が悪いだろう
「死んでしまえ!」
いじめというか責めもすぐおこった。
石も投げられた。
泥水もかけられた。
殴れらたりもした。
毒を投げ入れられたりもした。
実の親さえ僕のことをいらないと言った。
「痛い」
怪我もしたし、病気にもなったし、
世界なんてどうでもいいと思ったし、
こんな能力のどこに意味があるのかと自殺しようともした。
「お前はこの世にいちゃいけないんだ!」
多分そうなのだろうと思った。
皆が黒く黒く生きている。
醜くて、嘘まみれで、汚い汚い、真っ黒だ。
人間はもういない方がいいんじゃないかな、と思った。
うんざりで、死のうと思った。
でも、
「やめておけ」
止められた。
そう言って止めたのは誰だったか。
男だったのを覚えている。
外見は思い出せないが、バカの二文字がよく似合い、
それでいて正直で優しい男だった。
「お前の能力なんて俺の師匠に比べたら可愛いもんだ」
彼はそう言った。
彼の師匠は心を読むどころか、体を操ったり、
手を使わずモノを動かしたり、霊力を増幅させたり、
永久追尾する槍を出したり、自分を一万倍に強化したり、
ありとあらゆることを起こせるらしい。
「嘘なんてついても策略が効かないし、
そもそも俺は嘘が嫌いだしな」
彼は笑った。
彼がある日言った、俺は妖怪なんだ、と。
そうなんだ位にしか思わなかった。
彼は師匠と戦うためにこの都市に来ているらしい。
悪さしようものなら殺されるから正攻法で強くなって
師匠を倒すのが目標なのだそうだ。
「俺のほかに二人いて、三人でやるんだけど全く敵わないの」
あの天然チートめ、と彼は言っていた。
その師匠はこの都市最強の用心棒だそうだ。
その人ことはしばらく前に読んだことがある。
当時住んでいた区画の区長が税金の巻き上げを阻止されたらしい。
「嘘吐きはだめだよなぁ、ま、守るためなら仕方ないとかも思うが」
彼は嘘をつかなかった。
呆れるほどに嘘をつかなかった。
「お前に隠し事しても無駄だろ?」
嘘をつかない奴はいない。
それは彼にも当てはまることだ、例外はない。
彼自身も嘘はつくと自分で言っていた。
隠し事をしても無駄、それはそうだが此処まで隠し事をしないのは初めて見た。
おっぴろげもおっぴろげ、恥ずかしいから言えないと言うこと以外は全部彼は話した。
「お前もゆっくり暮らせるといいなぁ」
彼がそう言ってから、僕の家が燃やされるまでそう間が無かった。
犯人はわからない、読めた人は全員違っていた。
「あいつは妖怪とつるんでいたんだ!」
誰かがそう言った、
間違いではない、僕は彼とよく話していた。
僕は住むところがなくなった。
彼はボクを都市から連れ出して自分の家に住まわせた。
少しでも自分で生きると言って出たけど、楽しかった。
そのころに、妖怪化して、能力が無意識も認識するようになった。
「いつか、その能力を誰かが助けてくれるかもよ」
彼はそう言った、
僕は信じた、彼だったから。
使い勝手が悪い、頭が痛くなる能力だ。
植物の思考ですらわかってしまう。
だがそれでも、これは僕の能力だった。
「意識と無意識を読む程度の能力」
それが僕の生まれ持った力。
それは変えられない、だからどうした。
誰かが救ってくれる、そう信じた。
そして、それはすぐにやってきたじゃないか。
都市を出てから数千年、長いだろうか?
僕には短かった、あの都市での年月に比べれば時間が速い。
「改め」
そうだ、彼は正しかったんだ。
そうだよ、君は正しかったんだ、鬼の男よ。
「意識と無意識を操る程度の能力」
そう、名前を・・・国下だったか。
国下、君の言うとおり救ってもらえたよ。
ありとあらゆることを起こせる人に。
君の師匠のような人に。
君の師匠にも、あってみたいなぁ。
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今までと感覚が違う。
ついさっきまでは滝のように
周囲の植物や生物の思考が入ってきていた。
今は聞こえない、聞こうと思えば聞こえるようだ。
そうだ、世界はこんなにも、
「静かだ」
「そうか、それはよかったな」
目の前の少年が言った。
先ほど僕を改造した張本人だ。
名前を神谷零、外見は十代だ。
「今なら何でもできる気がするよ」
そう、気がするだけだ。
実際にできるわけではない。
だが、そんな万能感と自信があふれていた。
「そうか、じゃあ後頼むわ」
「え?」
彼が僕の肩をたたいて外を指さす。
僕の家は洞窟に蓋をしたようなものだ。
その蓋であるはずの表の壁が崩壊していた。
「敵吹っ飛ばしたらああなっちゃった☆」
「何言ってるんですか、
僕はなんでもできる気がすると言っただけだよ、
何でもできるなんて言ってない、僕は君みたいに万能じゃないんだ」
「ぶーぶー」
そう頬をふくらまさないでくれ、
さっきまでのいい感じが台無しじゃないか。
「兄さん、文句なしですよ、壊してしまったのは私たちです」
零の後ろから少女がひょっこりと顔を出す。
彼の妹の神谷神姫だ。
可愛らしい顔で、絶世の美女ではなく
絶世の美少女が正しい女の子だ。
そして、兄にはもったいない子だ。
「姫ちゃんがそういうならオッケーだよ」
彼が指を鳴らした、瞬間、崩壊していた壁が元に戻った。
こんなに万能なのなら冗談なんて言う必要がないのにと思う。
「それで、他の三人はどうしたんだい?」
他の三人、エルンと幽香と紫だ。
先ほど出てから戦闘を始め、そこから先を知らないのだ。
「大丈夫よ!」
そう叫ぶ声が聞こえてまたも家の壁が破壊される。
まず入ってきたのはエルン、
ドアのあった部分から幽香が入ってきた。
「私はドアいらないから大丈夫」
スキマが目の前に開いて紫が顔を出す。
エルン、壊さないでもらいたいかな。
「零!修復頼んだわ!」
「断る」
「ええ!?」
まぁ当然だろう。
にしても本当に・・・
「さっき一匹狩ったんだけど、
犬のお肉っておいしいって聞くし狼もおいしいかもよ?」
「幽香、それは無理だと思うわ」
「そもそもどう調理するかも知らないですし・・・」
「焼けば?」
「安直ねー」
「安直ですねー」
「いいじゃない!あなたなら簡単でしょ?
私は魔方陣展開するのに時間がかかるのよ!」
「それでも、自分のやったことは自分で何とかしなさい!」
「いいじゃない!頼みくらい聞いてよ!」
「それは頼みじゃなくて顎で使ってるんだよ」
「ねぇ・・・簡単なんだから直してよぉ」
「嫌だね、勝手にやってろ!」
「あー待ちなさいよー!」
「けっ・・・(『幽言実現』『修復』)」
騒がしいな・・・・楽しい。
一人で眺めていると零が近づいてくる。
「意識と無意識を操るねぇ、強すぎだろ」
「僕自身強力すぎて驚きだよ」
まぁそれでも零には敵わないのだけれど。
零はどこからともなくお茶を取り出す。
「あの三人超えても俺疑わないよー」
そういってお茶をすすった。
「あの三人?」
「おう、我が三人弟子だよー」
「へー」
零曰くそこらの妖怪なんかとは比べ物にならないのだとか。
何時かあってみたいな、その弟子の人たちに。
「なぁ黙視」
「なに?」
零がこちらをニヤニヤ見る。
なんだろうか、できればその眼をやめてほしい。
そう思ったとたん零がその眼をやめた。
「俺の弟子にならないか?」
「へ?」
古明地黙視
どこにでもいる青年と言った外見。
服装は和服。
紫色の目玉が常に周りを飛んでいる。
『意識と無意識を操る程度の能力』
今まで通り相手の意識と無意識を読むことに加え、
読む相手を限定したり、意識と無意識を選べるようになった。
『言う』というのは、
命令するのと同じようなことで、
相手に指令することで相手の意識、無意識を操る。
動作を強要したり、もしくは気づかないうちにしてしまっていた。
と言うようなことが起こせる。
強力だが、元々は読むことに特化した能力であるため、
操ったりする方での操れ方は個人差。
共通点として、妖力や、霊力、魔力が大きいと無効化されやすく、
又、意思が強い相手だったりすると操れない。




