そう、ただ項目にいないだけ
誤字脱字感想ありましたら書いてください。
今回は死ぬほどクオリティが低いです、
読む場合はお覚悟を。
~紅魔城城内~
幽香SIDE
「黙れ」
零のその一言で空気が凍る。
動けない、首すら動かせない、
ただの一言によって私の動きはすべて遮断された。
「おい吸血鬼」
零が言葉を発しながらエルンへと近づく。
ゆっくり、ゆっくり、靴の音を鳴らして。
「お前?姫ちゃんのことなんて言った?」
零が問う。
エルンは黙れと言われた時の前のめりの姿勢から動けない。
「何て言った?」
エルンのいる壇上の階段下で零が止まる。
こちらからは背中しか見えない、そして背中からだけでもわかるほど
静かに、そして激しく、零はキレていた。
・・・怖い。
「若造が俺の嫁を下種と言ったか?」
凍った空気が一気に燃える。
圧縮した物体が急速に膨張するように
周りの空気が一気に動いた。
「頭に乗るなよ若造!お前ごときが人を下に見るな!!!」
零の横に大砲が宙に浮いた状態で現れる。
六つの砲門が円状に束ねられている。
「8.8㎝機関砲『六式』」
消え失せろ、そう言って零は手を振り上げてエルンに向けて下す。
直後に大雨のように砲撃音が連続で聞こえ、
目の前の段へと無数の砲弾が撃ち込まれた。
「ドイツ軍が使用していた8.8㎝高射砲のガトリングだ
戦車すら一瞬で粉みじんにしてやるよ・・・・気分はいかがかな?」
何なのあれは、段が一瞬で消えた、否、木端微塵になった。
「・・・・危ないわね、私の椅子が台無しじゃないの」
天井から声がする、上からエルンが下りてきたと同時に
私たち三人が何か透明の箱のようなものに入れられた。
「危ないから入ってろ、ガキのしつけをしてくる」
最初の一括から比べると普段の声の零が言う、
しつけ・・・・文字通りの意味であってほしいが・・・。
突然エルンと対峙した零が消える。
次の瞬間には箱の前が爆炎に包まれた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
零SIDE
天井へと移動し六式を放つ。
先ほどの攻撃で生き残ったのだ、死んだはずはない。
「あら、随分と勘違いしたわ、人間でも珍しい方だったのね、さっきのは少し驚いたわ」
エルンに後ろを取られた、全く問題はないが。
首筋に手が当てられる。
「まぁどちらにしろ下等種だわ、死ね」
俺の首がはねられる、まぁ死なないし
痛くもない(ごまかしてるだけだが)。
超速再生する技、『回帰現象』発動。
「さて、次はあいつらのところに・・・」
「あいつらって誰かな?」
「!?」
頭から体を再生させエルンの基へと飛んだ。
首をはねたのに生きているのが不思議と言う顔だ、
さっき言ったじゃないか、
「俺は死ねない性質だよ?」
「なるほどね・・・いいわ人間、灰も残らず消してあげましょう」
「やれるならやってみろ、ガキにやられるほど弱くはない」
お互いににらみ合う、俺が先に動いた。
「俺用改造兵器群、通称『六王』」
手のひらに二丁の銃を出す。
右手用左手用に分かれているがどちらも同じ銃だ。
「『三式』改造ハンドガン」
元々はネタ元があった銃を改造した銃だ、
そして改造することで元ネタの原型がなくなった銃だ。
口径は八十の特性火薬式、人間の体なら半分吹き飛ばすことを約束しよう。
『暴君』百倍。
「ふんっ」
両手でエルンに向けて撃っていく。
それをエルンは羽をはばたかせて避けていく。
「随分と大きな武器ね、ほら避けてみなさい」
エルンの後ろに魔方陣が五つほど現れる。
そこから白のレーザーがこちらに発射された。
魔術師と言っていたし当たり前か、甘いよ。
「間さえ抜ければいいんだ」
「そうね、でもそれを狙われていたら?」
俺の進行方向に魔方陣が出来る。
周りはレーザー、ぶつかるしか手はないか・・・
「散りなさい」
「お前がな」
エルンの頭に銃口をつける。
そのままぶっ放した、と思ったところでエルンが消えた。
「む?」
「あら、こっちよ人間」
エルンが前方に移動している。
足もとに魔方陣と言うことは転移でも使ったか。
「あなたも魔術が使えるのね」
「俺のは違う、ただの小細工だ」
能力と言うな。
足に力を込める、そのままエルンへと突っ込んでいく。
「突っ込むしか能がないのかしら?」
「いや、目の前しか気にしない馬鹿はこうしたほうが乗ってくれると思ってな」
「!!」
分身を後ろに送って攻撃する。
本気ではない、本気じゃなくても潰せるだけだ。
「つぶれろ」
「あなたがね」
後ろの分身と本体の俺に頭上から何かがぶつかる。
「ぐっ・・・」
暴君をつけているので痛くはない、
だが衝撃はしっかり伝わった。
おそらく魔法で岩を召喚したんだろう、面倒だ。
だが、
「頭にぶつけられたからって銃器が出せないわけじゃない」
六式をエルンの頭上に呼び出しぶちかます。
消えやがれ!
「私に、六式の砲撃が当たると言う未来を削除」
「なに?」
顔を上げると無傷のエルンが立っている。
ちゃんとあてたはずだが?
「不思議かしら?まぁあなたのようなものでは私の能力は理解できないでしょう」
「能力・・・未来改変能力か?」
「そんな小物なものなわけがないでしょう、
項目を潰す程度の能力、未来だけならず世界にすら干渉する能力」
「へぇそりゃあすごい」
世界にねぇ、はっはっは。
「お前らごとき人間では持てない能力だろう?」
「そうだな、俺みたいな人間では・・・無理だ」
そう、そんな未来干渉なんてものはとっくに超えてる。
今更そんな能力に変えるわけがない。
さて・・・対兵器用兵器は終わりだ。
「そうでしょう?ほら人間、今の内に死んでおけ」
後ろから妖力の弾幕が張られる、
死んでおけだと・・・?
「断る!80㎝ガトリング列車砲『二式』!」
召喚されたのは巨大な、ただ巨大なガトリング。
それが・・・二丁。
実戦で使用された兵器の中では最大口径の列車砲、
それの・・・ガトリングだ!
「消え去れ!!!!」
エルンにガトリングが放たれる、
放たれた砲弾は妖力の弾を破壊しながら進んでいく
エルンは転移を繰り返しながら弾幕で攻撃してくる。
「随分と派手な武器ね」
「大きいほど強いって昔から言うだろ?」
こちらも転移して三式で追撃を開始する。
だがエルンは余裕の表情だ。
「あら、やはり野蛮なものはひたすら攻撃するしか能がないのね、
教えてあげるわ、攻撃はこうするのよ」
エルンの後ろに特大の陣が描かれる。
「『血染の夜道』」
いくつものレーザーと紅の弾幕が放たれる、
それによって二式が破壊されてしまう。
避ける分には問題ないがな。
「弱いものはすばしっこいって言うけど本当のようねぇ」
ニヤニヤとエルンが弾幕を放ちながら言う。
一言いうなら相手を見手から言え、
こんな無表情で弾幕を避ける弱者がいるわけがないだろう。
「これはどう?『ファイブラビリンス』」
エルンが五人に分かれて弾幕を放つ、
いくつもの壁が重なっているようなその弾幕は
ところどころに穴が開いている、つまるところ『迷宮』ってわけだ。
「ただ、穴を開けていちゃあ避けられるだろう」
避け方が丸わかりだ、穴を通り避けて行く。
入り口で出た先では五人のエルンが手を真っ赤に染めていた。
「『皆既の月』」
五本のレーザーがエルンの腕から放たれる。
避けても捜査しているエルンが追尾させてくる
「!」
「死になさい!」
周りをレーザーで囲まれた、防ぐ手段は・・・ある。
俺は自分からレーザーに飲み込まれていく。
『山羊の盾』を発動、妖力や魔力、
霊力の防御に特化した防御技だ、外見は青い半透明の壁と思ってくれ。
最後に煙幕を張らせてもらった、これで隙を促せる。
「あら、最後は自分からあたりに行ったの、
とどめよ黒色の鼠さん、久しぶりに珍しい見世物だったわ」
案の定油断してくれたな!
「必突『グングニル』」
黒い槍を作り出す、
「!」
「『鏡写しの無限影』」
グングニルを右に持つ俺が増える、その数は十。
全員で転移を繰り返し周りをランダムに移動する。
「・・・ほう」
「さて、気はすんだか?」
「どういうことかしら?」
「もう後はボロクソになるだけってことだよ」
分身が槍を投げる、両手に持った槍を投げ終われば
もう一度グングニルを作り投げる。
「だから当たらないわよ・・・」
エルンが止まる、普通は直撃する攻撃、それは逸れた。
項目を潰す程度の能力・・・か。
くだらない、俺の分身は何本も何本も投げて行く。
「バカの一つ覚え?意味ないじゃないの、派手なのは見た目だけ?」
「そうか?お前のその未来は本当に適切かな?」
「・・・・・・・え?」
エルンが周りを見る、そこには無数の槍がこちらに向けて向かってきていた。
これは半永久追尾槍、破壊せずにそらしただけだからもう一度迫られる。
「くっ、破壊して・・・なんでっ!?」
エルンへと槍が突き刺さる、
能力で破壊しようとでもしたのだろう、だが残念。
「能力干渉を無効にさせてもらった、
項目を潰す?未来に干渉する?相手に干渉する?世界を変えられる?」
分身をしまい手を振り上げる
「すまんが俺はやろうと思えば世界すら消せる」
俺の頭上に一機の兵器が現れた。
「『一式』超広域破滅型エネルギー砲『審判の火』」
砲門にエネルギーが溜められていく。
それを見たエルンは足もとに魔方陣を作る。
けど、
「逃がさないよ」
「くっ」
俺がグングニルでその人を破壊する。
逃がすと思うなよ?三回目だが
俺の嫁を侮辱した奴は許さん。
「ちっ」
エルンは槍の刺さった翼をはばたかせる。
普通によけようとするんだな、まぁ
「逃がさない、『影遊び』」
敵の動きを止め、影がされたことを本体に反映させる技だ。
今回の用途は行動制限。
「くらえ」
「あああああああああああああ!!」
審判の火がエルンに放たれる。
通常この攻撃は広範囲ようだからエネルギーが広がる。
それを、
「『パンドラの箱』」
中からは何も通さない箱で遮断する。
中だけでエネルギーは爆発してエルンを燃やす。
「あああああああああああ!!!」
「そうだ、死なれちゃ困るからな、『始終延長』
かかったものが死ぬのを強制的にキャンセルする」
お前はいくら灰になろうが生きてるし、再生するんだよ。
一式の一発目が終わる。
「あ・・・あぐっ・・・」
何もないところに吸血鬼が戻ってくる。
はいじゃあもう一発。
「チャージ開始」
「あ、いや、痛い、熱い、ごめん、ごめんなさい」
「ん?」
こちらを見て謝るエルン。
随分さっきと態度が違うじゃないか、改心したのかい?
でもまぁお前は姫ちゃんに二度悪いことしたからな。
「まぁ無理だ」
にこっと笑ってやる。
エルンの顔が青ざめる。
「何度でも謝る!もうほかの人を見下さないし、さっきの娘にも謝る!
だから・・・だから許してくれないか」
涙目で箱の中から懇願してくる、
そんなに痛かったか、まぁ本気で撃ってるしね。
仕方ない、
「うん」
ぱっとエルンの顔が明るくなる。
だが次の言葉で一気に青ざめた。
「・・・・・・じゃあこれで最後だ」
「え、あ・・・あっ!」
二発目が放たれる。
「ああああああああああああああ!!!」
はい、終り。
謝るなら許すよ、まぁ今回はお仕置きをつけさせてもらったけどね。
「あ、あぐっ、あ、あ」
撃ち終わった後の箱を見ると、
服が焼けてなくなってしまったエルンが浮いていた。
「私は・・・私は・・・潰し間違えた?
どこを潰せば勝てた・・・どこを壊せば・・・よかった・・・」
「ん?教えてほしい?」
エルンに近づく、エルンがびくっとしたが動けないらしい。
俺が手を挙げるとギュッと目をつぶった。
「お前は間違えてないよ、ただ、俺がお前に負ける項目にいないだけ」
そのままポンッと頭に手を置く。
「へ?」
きょとんとしたエルンを
服を戻して抱きかかえてやる。
「さっきお前言ったろ、姫ちゃんに謝るって」
そして姫ちゃんたちの箱を解いた。




