氷漬けの花畑で
零「おい作者」
作「なんだね?」
零「本当にタグは正しいんだな?」
作「ああ、問題ないよ☆」
零「・・・・(うさんくせぇ)」
誤字脱字感想ありましたら書いてください
陸地を東へ東へ進んでいく、未来の俺の言った
珍しいものがあるというなら見に行く価値はありありだ。
「とは思うものの」
「何もないわね」
「氷と雪ばっかりですね」
何もない、雪と氷の平原がずっと続いてる。
・・・俺もしかして俺に騙された?
・・・後五十キロ走るまでは待ってやろう。
何もなかったら・・・
「未来に向けて対俺用隕石でも送り込んでやる・・・」
「零、顔が怖いわよ」
「気にするな」
「兄さん、怒らないでください、
兄さんが兄さんに嘘をついても、私にはつかないです、
私と一緒にいるなら未来の兄さんは嘘をつきませんよ」
俺の手を握ってそういう姫ちゃん。
・・・なんだろう理に適ってないのに適ってる気がする。
姫ちゃんには人をそうさせる力でもあるんだろうか(ただの夫バカ)
「でも、こんなところにどんな珍しいのが・・・!」
何かある事が確定した、なぜなら植物の葉が落ちているから。
風で飛ばされたのだと思われるそれは凍っていたけれど確かに植物、
そしてその葉はまだ緑色で新しかった。
「あるね珍しいもの」
「やっぱり兄さんは嘘をつきませんでした」
「何があるの?」
「おそらく植物だろう、今じゃあ氷のない部分にしかない植物が、
こんな氷の平原の真ん中にあるんだ珍しいにもほどがあるぜ」
おそらく植物本来の力ではないだろう、おそらく妖怪か何かがいる。
そいつもまた珍しい、隕石で大抵の妖怪は消滅したし、
この環境で植物を育てられるのであればそれだけ強力な可能性がある。
「速度上げるぜ!つかまってろ!」
「わかりました!」
能力でエンジンを遠隔操作する。
ぎゅうと姫ちゃんが俺の腕につかまり、
俺はかかる負荷を相殺。
紫の周りは何もない。
「え!?私は?どこに捕まればってきゃあああ!」
加速すると同時に紫が後方に倒れる。
スカートが捲れかけてあわてて押さえている。
何か文句を言っているがこの際気にしないことにする。
「ぶっとばしていくぜー!」
「れっつごーです!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
しばらくすると車が止まる。
何かが前方に来たようだ、おそらくは珍しいもの。
そして外には・・・
「あ・・・」
「綺麗・・・」
「これは感激ねぇ」
氷の大地の真ん中に大きな大きな花畑があった。
雪をかぶっているにも関わらず枯れずに青々と育っている。
「なるほど、予想以上に珍しいもの用意したじゃねぇか!」
「寒さに弱いはずのものまで咲いてるわね・・・」
「こんなことは普通じゃないですし近くに誰かいるはずですけど・・・」
姫ちゃんに言われて三人であたりを見回す。
すると花畑の中心部、向日葵に囲まれた家を発見した。
まぁ普通に考えてあそこにいるんだろう。
「さて、行こうぜ」
「でも、道がないですよ?」
んー、踏んづけて行くのは・・・
「兄さん、今お花さんたちに酷いこと考えませんでした?」
「・・・ごめんよ姫ちゃん、お兄ちゃんは悪い奴になるところだったよ!」
「いいんですよ兄さん、私が止めてあげます、やってしまってもやり直せばいいんです
兄さんは私を止めて、私は兄さんを止めて、それみんな幸せです」
「姫ちゃん・・・!」
「兄さん・・・!」
「ソレニシテモキレイネー」
ああ俺幸せ!うふ、うふふふふふ。
キモい?嫁が可愛いんだから仕方ないだろ!
「まぁいいや、気を取り直して行こうか」
「そうですね、まぁ空中を歩けば問題ないでしょう」
「空中を歩く?・・・どうするの?」
空中を飛んだりするのはやり方はある。
いや、俺の場合は能力で済ませるから基本は空中を歩くなんだが。
まぁいいや、どんな場所だろうが自由に移動できる技『空間遊歩』!
無重力だろうが空中だろうが水中だろうが自由に動ける技だ、
ネックなのは空気がないことや水圧は無効にできないことだが。
「よっと」
ひょいと姫ちゃんを持ち上げて空中に浮きあがり駆け出す。
振り向いて、え?私は?と言った顔をした紫を見て一言。
「妖力をうまく使えばいい!頑張れ!」
「え?ちょ、待って!私は連れて行ってくれないのー!?」
「五分立って来なかったら迎えに来てやるよー」
そう言って氷の花畑の中心に向かって行った。
それにしてもこの向日葵、綺麗だな。
「二、三本持って帰ってどっかに飾りたいなぁ」
「だ、だめですよ、そんなことしたらお花さんがかわいそうです、
せっかく皆で集まって咲いているのに・・・」
必死に訴えてくる姫ちゃん。
あああ!そんな無駄な殺生をしない姫ちゃんが好きだ!
「さて、そろそろ」
「お家ですね」
「そう、でも誰もいないわよ?」
後ろで声がする、女の人の声だ。
振り向くとそこには緑の髪になんか・・・こう・・・不思議な形の服を着た
女の人が立っていた、ついでに言うなら外からでもわかるくらいに大きい、胸が。
まぁどうでもいいことなんだが。
「あんたは?」
「そこの家の主、私は今ここにいるからそこの家は留守よ」
「言われてみればその通りです」
さてさて、この子は誰なんだろうか?
うーん、能力でやってもいいけどそれだとプライベートの面でなぁ、
え?永琳には能力使ったじゃないかって?気にするな時と場合だ。
仕方ない今回は直に聞こう。
「あんた名前は?」
「あら、こういう時は自分から名乗る物じゃないかしら?」
ふむ、その通りだな、よし名乗ろう。
「俺は神谷零、普通のどこにでもいる論外な人間だ」
「兄さん、あってるけど違いますよぅ、論外な人なんてめったにいませんよ」
「風見幽香、普通のどこにでもいる花使いの妖怪よ」
少し笑って幽香が答える、美人だから絵になるな、まぁ姫ちゃんのが絵になるが。
え?夫バカ?気にするな、細かいこと気にしてると禿るぞ。
「花使いさんも普通にはいないと思います・・・」
「そういうあなたは誰よ?」
「え?私ですか?私は神谷神姫、ただの兄さんの妹です」
幽香が俺と姫ちゃんを見比べる、なんだ?俺等の顔に何かついてるのか?
飛んでる間に花びらでも着いたのかな?姫ちゃんにはついてないけど・・・
「似てないわね、こんなに可愛い子があなたの妹だと思えないわ」
何だそんなことか、馬鹿を言うな本当の兄妹なわけないだろう。
義妹だぜ義妹、ちゃんと結婚式も上げてる夫婦だ。
「姫ちゃんは義妹だから」
「私は義妹ですから」
「そういうこと、で?今日は何の用かしら?」
・・・用って言っても珍しいもの見に来たくらいだしなぁ
「強いて言うならこの環境で
珍しい花畑を見に来たって言うのが目的かな」
「ふぅん、私からすれば人間がいたことの方が珍しいと思うけど?」
ふむ、それもそうだな。
少し口の端が上がる、そのニヤッとした笑みで、
「言ったろ?論外だって」
「そう、ここで話すのも面倒だし、家に上げてあげるわ」
「それはどうも」
「あの、兄さん、何か忘れてると思うんですが?」
「気にしちゃあだめだよ姫ちゃん、忘れるくらいのことならどうでもいいよ」
「そうですか?まぁいいです、行きましょう」
~花畑外周~
紫SIDE
「・・・」
先ほどから妖気を下に放出することで浮遊を試みている、
だがいかんせん慣れない作業だ、浮くことそのものも不安定だ。
「零、五分は、とっくに過ぎたわよ・・・」
もう一度浮かんでみる、右へ傾いたり左へ傾いたりふらふらする。
・・・そうだ、どうせなら能力を使ってみよう。
境界を操る程度の能力、過去(この場合は未来だが)の自分の能力から
進んだこの能力なら何かできるはずだ。
「えっと、空間の境界以外に何か見えないかしら・・・あった、安定と不安定の境界」
私の妖力放出は不安定に傾いているならそれを安定に傾けて・・・
出来た!
「・・・でもこれだと安定し過ぎて動けないわね」
もうちょっと調節を・・・こう・・・あら?おかしいわね。
ちょ・・行き過ぎよ!難しいわね・・・・あ、できたわこれよこれ!
「うん、いい感じね、さて行こうかしら」
「おーい紫迎えに来たぞ」
・・・・・・・・・・・・・・は?
「零?」
「おう!」
「・・・・・」
「どうした?迎えに来てくれた安心感で泣きそうなのか?」
「・・・死ぬ?」
生と死の境界を見てあげる!そのまま殺してあげようかしら・・・え?
死が・・・・ない?と言うより見えない?
「あ、ごめん能力で殺すなら無理だよ、俺能力干渉自動無効化してるから」
・・・反則ね、レッドカードよ、そしてそのまま退場よ。
どうやって勝てと言うのかしら?
「だから論外なんだよ、勝負して勝てる存在の選択肢に入れちゃあいけない」
「心を読まないでちょうだい」
「ま、同じ論外級の規格外なら選択肢に入れれるかもよ?」
それが出来ないことが今わかったわ。
境界が見れないのに力押しで勝てない相手にどうやって勝つと言うの?
「まぁいいわ、それで?どうやって連れてってくれるの?」
「ん?こうだよっと」
「ひゃう」
零が急に私のことを持ち上げる、いわゆるお姫様抱っこと言うものだ。
すごく恥ずかしい、と言うより嫁にしかしなかいんじゃなかったの?
「いや?そういうのを決めた覚えはないぜ?
ただ、姫ちゃんの場合はもっと丁寧かつ素早く扱うぜ」
「どうでもいいから早くして、この格好は恥ずかしいわ」
妹以外の女の人に興味がないからか恥ずかしいことを妹以外には天然で行っている、
なんとたちの悪いことなのかしら・・・惚れないけど。
「じゃあ行くぜ」
零が移動を開始する。
でもいつもと違う気がする、そう思うと
霊力で飛んでいることに気が付いた。
「優しいのね」
そうつぶやいた声は届かなかったようだ。
彼は優しい、今も未来も、おそらく過去も。
零「・・・(これ本当に大丈夫か?)」
作「大丈夫だよ零、気にしたら禿るよ」
零「禿ねぇよ、で、だ、過去話はやるの?」
作「さぁ?気が向いたらね、基本気まぐれだし」
零「・・・あ、そう、わかった」
作・零「これからもよろしくお願いします!」




