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ついで細々と


 さて前回、大まかな流れを組めるようにしてみましたが、いかがでしたか?


 実際に練習した人がいるかはさておき、頭の中ですべてイメージできるくらいになれば、わりと楽勝で書けるようになるはずです。


 ですので今回は細々とした部分を解説していきます。




◎大前提


 まず大前提としてどんな戦い方をするのか? どのくらいの強さなのか?

 このくらいは決まっていないと話になりません。


 剣で戦うのか、拳で戦うのか? はたまた魔法か超能力か?

 そして、どの程度強いのか?

 素人に毛が生えた程度? あるいは達人の領域?


 これらをざっくりとでも構わないので決めてしまって下さい。


 決めましたか? そうしたら、そこからブレないように気を付けて下さいね?


 なお、まずは人対人です。

 対怪物や兵器は後日。




◎まずは一対一。


 まずは一対一からです。すべてのベースになるものですから、しっかり押さえましょう。


 と、その前に。

 あなたは自分の体がどの位動くものか知っていますでしょうか? 各関節の可動域は?

 動かすのが苦手であれば、体を大きく動かすスポーツの映像などで観察してください。

 この位は、軽い勉強の内ですよ?


 ある程度把握するくらいでも構いません。

 本当なら、実践してみるのが一番なんですけども。


 そんなのめんどくさい! という場合は、まあ、密度は落ちますが先に進みましょう(苦笑)


 そういうわけで、一対一のガチンコタイマン勝負です。


 エンターテイメントとしての戦闘シーンで重要なのは、‘スピード感’。そして、‘大見得’と‘決め’です。

 細かい理屈を抜きにしても、この三つが成立すれば、戦闘シーンはきわだちます。

 じゃあ、あの勉強はなんだったのか? というと、知識の有る無しは、文章の密度に関わってくるものですから、常に気にする事を忘れないで下さい。


 少し話がズレましたね。


 元に戻しまして、まずはスピード感。

 文章でスピード感を出すにはどうしたら良いのか?

 まあ単純に、‘速い’と書くのも一つですが、これでは意味的に速いだけで感覚的には速さを感じられません。

 感覚的に速くするには文章を短くします。

 このとき、擬音は使わないで下さい。擬音は効果的な使い方をしない限り文面を陳腐にしますので。


 あまり飾らずに意味を絞って書いた方が感覚的に速いです。

 ただし、‘斬った’‘殴った’のみのような書き方は良くありません。

 ‘刃を振るった’‘拳を突き出した’というように最低限‘何をどうした’位は書きましょう。


 次のスピードアップは行動のスキップです。過程を無くすというところでしょうか。

 本来文章は、書いてないものは無いものとして扱われます。

 これを逆手に取り、あえて過程を書かないことで、‘無い’=‘目に映らない’の意味を持たせ、スピード感を出します。

 戦闘だけに限らず、行動描写は‘起こり’‘過程’‘結果’の順に描写されていくのが普通です。

 この内‘過程’をスッパリカットするんですね。

 この時、‘結果’から‘過程’を想起させましょう。

 これは、一撃系の技などに合います。


 また、逆に過程の密度を上げることでスピード感を出すことも出来ます。

 これは連携攻撃や連撃などに合う書き方なのですが、実は難しいです。『素早く三連撃を放った』でも成立はしますが、スピード感もなにもない。

 意味的な成立のみです。

 これにスピード感を持たせるには、‘攻撃の軌跡を一文で表します’。

 この軌跡は、一拍すらおかない自然な流れに沿っている方が好ましいですね。

 例としては、『抜き付けられた銀閃は袈裟掛けに疾り、胴を薙ぎ、逆袈裟に駆け上がった』

 大体この位でしょうか?

 この自然な軌跡を想定するのに、身体の可動域が問題になってくるわけですね。

 この軌跡に自然さが無い場合、読み手はきれいにイメージすることが出来なくなるでしょう。無論、過程をすっ飛ばす場合でも、どんな軌跡であったかはイメージしなければなりません。

 あえて読み手に違和感を持たせるような企みでもない限り、この攻撃の軌跡のイメージは必須となりますので気を付けてください。

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