第5話 リング・ユナ・アーティス
突如として現れる、物語の一人の「鍵」。
元ライコウ軍の天才パイロット、リング・ユナ・アーティスも主役です。
連合基地から強奪された重装甲機「バルジーナ」と、空を覆い尽くすライコウ軍と宇宙怪獣。
絶体絶命の戦場。
砂塵の向こうで、運命に導かれるように二つの「人機」が交差します。
新たな戦乱の幕開けを、どうぞ見届けてください。
ー南アフリカの連合秘密基地ー
パーアー!!
空気を切り裂くようなサイレンが基地内に鳴り響く
ドーン!ドーン!
凄まじい爆発音が鼓膜を震わせ、炎が夜を赤く染めた
周り一帯が爆発し爆風を帯びて、周りの建物が破壊され燃えている。基地周りの兵たちが慌わただしく、動いている。
兵士「報告!何者が、侵入、反組織のテロ行為だと思われます!」
上長「ん…なぜ……まさか!?しまった!?そいつの狙いは 、人機か!?」
暗影に少女の影
「…これが、機密機体か、頂く…。」
人機に乗り込むと、早速、人機を起動した。コックピットの画面に、機体名が浮ぶ。
「バ・ル・ジーナ、バルジーナか!?良い名前だ。
時間が無い、行くぞ!」
兵士達が、小銃で、バルジーナを撃ってくるがビクともしない。背部のヴァニーアを噴射し、周り一帯
諸共、吹き飛ばし、飛んで行った。
砂塵舞うアフリカの荒野。
巨大な重装甲機「バルジーナ」が、地響きを立てて疾走していた。
「真矢博士の依頼。この機体なら、何とかなりそうだ!まだ、夜暗い、少し休むか。」
コックピットで呟くのは、元ライコウ軍の天才、
少女リング・ユナ・アーティス。(14)
現在フリーの傭兵であった。
荒野に丁度機体が隠れる洞穴を発見し、そこで一休みした。
その頃、中央アフリカ付近まで、移動してきた、メモリアが、荒野を飛んでいた。
「ここは、どの辺だろうか?わかるか、メモリア?
……。しゃべる理由ないか?」
リングは、しばらく眠りに付いていたが、突然。
機体に警報音が鳴り響く。
「はっ!?何だ!」モニターに映る、漆黒の空から
ライコウ軍のトローンと宇宙怪獣「デス」の光が降りてきているのが視える。
洞穴を蹴破り、巨大な質量が荒野へ踊り出る。
砂塵の向こうから迫る、空を埋め尽くさんばかりの「トローン」と「デス」の群れ。
「数だけは揃えたようだな……だが、こいつの装甲を貫けると思うなよ。さて、この人機の性能、見せてくれよう!バルジーナ!行くぞ!!」
ビービービー
リング「今度は何だ! ?何だ?見たことない人機がいるな…。」
メモリアのモニターに未確認機体発見の文字が浮ぶ。「何だ、あのゴツい緑の人形は?それより、大軍の狙いは、多分俺達だろ!行くぞメモリア!」
こうして、カイとリングが、初めて対峙し、ここから世界反抗戦の前哨戦になるとは、この時2人は思っていなかった。
第5話をお読みいただき、ありがとうございます!
ついに、カイとリングが同じ戦場に立ちました。
「ゴツい緑の人形」ことバルジーナと、謎多きメモリア。
性格も機体性能も正反対そうな二人が、この大軍勢を前にどう動くのか……。
書いている側としても、この二人が並んだ瞬間の「これじゃないと始まらない」感にワクワクしています。
果たして二人は手を取り合うのか、それとも……?
次回の激闘編も、ぜひご期待ください!




