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異能者恋物語  作者: 蒼月憂
第2章 最後の仲間
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第17話 船の旅 後編

 出港してしばらくしてから予定通りみんなでデッキに向かった。このデッキは誰でも入れるエリアでもある。行ってみると、すでに何人かの人が出ていた。


「わぁ! 凄い景色だね!」


 私たちはデッキの手すりに駆け寄ってそこから海を眺めた。どこまでも広がる海はとても綺麗で思わず感嘆の声が漏れる。


「凄いね。海ってこんなに綺麗なんだね、佳穂!」

「そうねっ!」


 アオが声をかけると、珍しく佳穂の声も弾んでいる。初めての船旅にいつもはクールな佳穂もはしゃいでいるんだなぁ。もちろん私もサオも紗奈ちゃんも同じようにはしゃいでいて、5人で今までにないくらいキャッキャと声を上げている。


「おい、お前ら! はしゃぎすぎて落ちるなよ!」


 私たちのはしゃぎっぷりに心配になったのか、慶人が側に寄って来てそう声をかけてくる。その隣には苦笑いの誠史もいる。


「この辺の海は海魔も出るし魚も危険なのが多いんだ。外からの攻撃は結界が張られているが、落ちたら即やられるぞ!」

「そもそもこの高さから落ちたら本当に危ないからね。はしゃぎたくなる気持ちも分かるけど、気を付けて」

「「「「「はーい」」」」」


 私たちは声を揃えて返事をして、さっきよりも幾分か大人しめにはしゃぐ。


「本当に大丈夫かよ、おい……」

「まぁまぁ。万が一を考えてこっそり5人には転落防止の結界を張ったから」

「……用意が良いな、誠史」

「だって可愛いじゃないか。あんなにはしゃいで」

「……お前は本当に甘いな」


 そんな会話を私たちの後ろで慶人と誠史がしていた事を、私たちは知る由もなかった。


 しばらくデッキのあちこちから海を眺めた後、私たちは船内のお店でお昼ご飯を買った。お昼は部屋で簡単に済ませて、夜は船内にあるレストランに行く予定だ。

 部屋に戻ってからさすがに潮風にあたってあちこちベタベタしていたから《清浄(クリーン)》で綺麗にして、ちょっと遅めのお昼ご飯を食べる。私が買ったのはサンドイッチのランチボックスだ。アオも同じのを買っていて、サオはおにぎりのランチボックスを買っている。これがなかなか美味しくて、このランチボックスを作ったお店が今日の夜に行くところらしくて今から楽しみだ。

 お昼ご飯の後、サオは部屋で持ってきた本を読む事にして、アオは誠史と一緒に船内見学に向かった。私は今のうちに少し眠る事にした。普段より涼しく感じたとはいえ、やっぱり夏のこの暑さの中であんなにはしゃいだのは良くなかったのか、ちょっと疲れを感じてしまっている。


「(むぅ……。本当に体力ないなぁ)」


 そう思いつつベッドに横になり、窓際のソファにいるサオに声をかける。本を手にサオは微笑みながら「おやすみ」と言ってくれた。その声を皮切りに私の意識はプツンと切れてしまった。






「……ぅ……ゅう……優」

「ぅ、ん……」


 体を揺すられ、呼びかける声に意識が浮上する。目を覚ますと、アオとサオが私の顔を覗き込んでいた。


「起きた?」

「うん……今って、何時?」

「5時半過ぎかな」

「……結構寝たね」


 2時間弱は寝ていたなんて……。朝も何気に早かったから、思ってたより疲れていたのかな……?


「さっき慶人くんと匡利くんが来て、夕ご飯は6時半に予約したって」

「そう……じゃあもう準備しないとね」


 体を起こして大きく伸びをする。すると、サオが何かを差し出してきた。


「優。これ飲むと良いよ」

「ありがとう……。蜂蜜レモン水? どうしたの、これ」

「さっき来た匡利君が優にって買ってきてくれたみたいだよ」

「えっ!?」


 思わぬ言葉にビックリして貰ったボトルを凝視した。


「デッキにいた優の様子を見て飲ませた方が良いって思ったみたい。優がお昼に水しか買っていないのも知っていたみたいだし」

「そうなんだ……」


 飲んでみると、暑さにバテて少し疲れた体がすっきりしたような気がする。レモンの酸っぱさだけじゃなくて、蜂蜜が入っているから結構飲みやすい。今度からこういう時はこれを飲もうかな……。


「匡利くん、優しいねぇ」

「本当にねぇ」


 揶揄い交じりの声でアオとサオが言う。私の顔はきっと真っ赤になっている。というか、匡利に色々と見透かされていてなんか気持ちがソワソワする。買った時はきっと呆れ半分の顔だったんだろうなぁ……。

 とりあえず半分ほど飲んで残りは《無限収納(インベントリ)》にしまい、食事に行く支度を整える事にする。と言っても、服装は今着ている青のワンピースで問題なさそうだから、後は髪とメイクを直すだけだ。

 もう一度服に《清浄(クリーン)》をかけると、少しだけ付いていた皺も綺麗になった。髪の毛は高い位置で1つにまとめて、服と同じ色の青いリボンをする。メイクはしょうがないから一度全部落としてから簡単に済ませた。

 アオとサオも着替えたりメイクしたりして、全員の準備が終わると丁度食事に向かう時間になった。そこへドアのノック音がして出てみると、他のみんなが揃っていた。


「行けるか?」

「「「うん」」」


 2人ずつくらいになって進む中、私は後ろの方にいた匡利の側に寄った。


「匡利」

「ん? どうした」


 歩きながら服を軽く引いて声をかけると振り返ってくれた。とりあえずそのまま横に並んで歩く。


「蜂蜜レモン水の事なんだけど……」

「あぁ。ちゃんと飲んだか?」

「半分くらいは……あの、ありがとうね。お金、後で返すね」

「別にいい。大した金額じゃない」


 そう言われてしまうと何も言えない。確かに銅貨数枚の金額だろうけど、他にお礼のしようがないし……。そんな事を思っていたら、髪が乱れない程度の強さで頭を撫でられた。


「気にするな。それより今は夏なんだ。お前は人一倍暑さに弱いのだから気を付けろ」

「……はぁい」


 正論過ぎてぐうの音も出ない……。だって、前世でも乗った事がない大きな船に綺麗な海の景色でしょう? 自分の体質の事なんて忘れてはしゃぎたくなるよね! その結果が速攻ダウンなんだけど……。まぁ、しっかり休んだからほぼ回復しているけどね。


 みんなで向かったレストランは3等室までの人だったら利用できる場所だった。とはいえ、ここにいる人たちの大半は2等室か3等室の人で、僅かに1等室っぽい人がいるくらいだ。特等室の人はさらに専用のレストランがあるから、よほどじゃなければこっちは利用しないだろうね。

 レストランはなかなか豪華なビュッフェスタイルのお店だった。すでに慶人が予約した時にお金を払っていたみたいで、私たちはすんなりと席に通された。衝立で軽く仕切られた窓際の席だ。これなら確かに人目を気にしないで食事ができるし、綺麗な夜の海も見えるね。ちなみに、いくつかのコースがあるみたいなんだけど、慶人が選んだのは全種類が食べられる1番高いコースだった。


「け、慶人くん。私はスタンダードのコースで十分なんだけど……」


 入口の料金表で値段を見たらしい紗奈ちゃんが戦々恐々と慶人にそう言っている。


「気にするな」

「でも……っ」

「お前1人だけ違うコースにさせるような狭量じゃねぇよ。どうしてもって言うんなら、差額だけ後で払ってくれれば良い」


 慶人はそう言い残してさっさと料理を取りに行ってしまった。残された紗奈ちゃんは開いた口が塞がらず呆然としている。


「……い、良いのかな……」

「良いんじゃないかな? 慶人本人がそう言っているんだし」

「……なんか、今回慶人くんも朔夜くんたちも全然お金を払わせてくれなくて、物凄く申し訳なくて……みんな『後で良い』って言うんだけど……」


 正直私たちは俊哉さんのおかげで全くお金に困っていない。だから、言ってしまえば紗奈ちゃんの分くらいは余裕で払える。でも、それだと紗奈ちゃんが居心地悪いよね……。


「現状で、全部終わった時にいくらかかるか分かっていないし、ダンジョンでどのくらい稼げるか分からないじゃない? だから、全部終わってそれからまとめて清算でもいいんじゃないかな? 朔夜たちもそのつもりかもしれないよ」

「そうかな……」

「そうだよ。まぁ、この食事に関しては本人もあぁ言っているわけだし、慶人の厚意と思って甘えちゃっていいんじゃないかな?」


 そう言うと、紗奈ちゃんも納得できたのかやっと笑って頷いてくれた。

 それから私たちも一緒に料理を取りに行った。まるでホテルのような豪華さと品揃えに物凄く心が躍った。和食っぽいのから洋食、前世での中華やエスニックっぽい料理ももちろんある。こういうのを見ると、この世界(ガイア)が地球とそっくりの世界で良かったって本当に思う。

 今日だけで全部味わうのは無理そう。明日の朝もここで食べる予定だけど違う物だろうし、お昼過ぎには双子島に着いちゃうからなぁ……。普段食べられなさそうなのを選ぼう。デザートも食べたいし。そう考えた私は一口くらいの量で盛るようにした。これなら少しでも多く食べられそうな気がしたからだ。

 席に戻って食べると思っていた通り本当に美味しかった。味ももちろんだけど、彩りとか切り方の工夫とかがさすがとしか言いようがない。食べている中にはいくつか真似してみたいなって思う物もあった。そう思ったのはもう一度取りに行ってしっかりと味を覚えた。あと、こっそりと《鑑定》で使われている材料とかも調べてみた。いくつかはさすがに材料的に難しいのがあったけど、私でも再現できそうなのもある。全く同じにはできないだろうけど、帰ったら試してみよう。

 デザートは季節のフルーツとかケーキとかちょっとした和菓子みたいなのもあって、割とお腹いっぱいになっていたのにたくさん食べちゃったよね。いくつかはアオと半分こしながら食べたよ。

 2時間半の時間制だったけど、結構ギリギリの時間まで私たちはそこにいた。終了の30分前に店員さんに声をかけられて、もうちょっと食べたい物とかドリンクを取りに行く。それからは残りの時間をゆっくりと楽しんだ。


 食事の後はもう一度デッキに行く人もいれば、お店に買い物に行く人もいる。私は佳穂と一緒に部屋に戻る事にした。最初、1人で戻ろうとしたら絶対に迷うだろうって慶人が言って、結果佳穂がついて来てくれる事になったんだ。


「ごめんね、佳穂。どこか行きたい場所とかあったんじゃない?」

「平気よ。さっきお昼ご飯の後に船内は一通り見ているし、今はお腹もいっぱいだから部屋で本でも読もうと思っていたところよ」

「それならいいんだけど……でも、正直本当に1人で来てたら迷っていたかも。さっき曲がった角とか覚えてなかったもん……」

「……ダンジョンでは絶対に1人で行動しないようにね」


 大真面目な表情でそう言われてしまった。ダンジョンの中で迷子とかシャレにならないもんね……いざという時は《地図(マップ)》を駆使しよう。


 しばらくして部屋に辿り着く事ができた。部屋の前で佳穂と別れて中に入る。本当なら船内見学とかしたかったけど、念のためもうちょっと体を休めた方が良いのも事実だしね。その代わり、帰りの船はしっかりと見学しよう!

 ひとまずアオとサオが戻ってくる前にお風呂に入ろう。洗い場がないから、最初にお湯を溜めてゆっくり浸かった後、お湯を抜きながら身体や髪の毛を洗う。このタイプのお風呂って先に洗ってから溜めても良いんだけど、こっちの方が効率良いって朔夜が言っていた。

 お風呂から出た後は暇つぶし用に持ってきた本を読んでいた。部屋に戻ってから1時間ちょっとすればアオとサオも戻って来て、2人が言うには他のみんなもそれぞれ部屋に戻っているらしい。2人とも順にお風呂に入って、1時間もすれば寝る支度が整った。それぞれベッドに入ってからは、観光の日になったらどんな事がしたいかという話になった。でも、疲れが溜まっていたのか3人とも30分もしないうちに眠りに就いていた。






 翌朝、朝食の時間が決まっているからいつもより少し早めに起きた。


「おはよう。アオ、サオ」

「「おはよう、優」」


 私よりも少し先に起きていた2人はすでに朝食に行く準備をしていた。私も急いで着替える準備を始める。


「(朝ご飯の後に着替える時間はあるから、まだそれらしい服じゃなくていいか)」


 そう思って、白地に花柄のワンピースを選んで着た。髪の毛はまたポニーテールで、ササッとメイクも済ませる。私の準備が終わるのとほぼ同時に部屋の呼び鈴が鳴った。


「おはよう、慶人くん」


 ドアを開けたらしいアオがそう言うのが聞こえてきた。


「あぁ、おはよう。もう出られるか?」

「えっと……」

「大丈夫。終わったよ」


 アオが私の方を振り向いたのでそう返事すると、アオは慶人に頷いた。


「じゃあ、行くぞ。場所は昨日の夕飯と一緒だ」


 部屋を出てまたみんなと一緒に昨日行ったレストランに向かう。昨日、お店を出た時に今日の朝食の予約をしていたみたいで、また昨日みたいにすんなりと案内された。例のごとく、慶人が選んでいたのは全種類が食べられるプレミアムコースだ。


「こ、これも昨日みたいで良いのかな?」

「良いと思うよ」


 こそっと紗奈ちゃんが聞いてくるからそう答えてあげる。すると、紗奈ちゃんは苦笑して肩を竦め、慶人にお礼を言った。慶人もいつもの不敵な笑みで「どうって事ない」って返事をしていた。


 朝食ビュッフェは昨日の夕食の時とはまた打って変わった雰囲気だ。

 主食だけで色々な種類のパンにサンドイッチ、ワッフル、その場で焼いてもらえるパンケーキ、フレンチトーストまである。パンやパンケーキに使うバターもたっぷりあって、色々なジャムやメープルシロップも用意されている。他にご飯におにぎり、希望者には丼物まで作ってもらえるし、色んな味付けをしたお粥まであった。ご飯のお供に漬物や梅干し、つくだ煮まであるから本当に凄い。

 おかずは卵料理だけでも卵焼き、目玉焼き、スクランブルエッグにオムレツまである。オムレツはその場でお願いして焼いてもらえるんだけど、プレーンの物はもちろんで中に色々な具材を入れてもらえる。私はこれでチーズと色々な野菜とハムを入れて作ってもらった。

 肉や魚料理はハムやソーセージ、ベーコンもあれば、がっつり食べたい人の為に色んな種類の唐揚げやカツ、天ぷらまで用意されている。シンプルな焼き魚なんかもあって、玲によればこの魚は実は船に常駐している猟師や冒険者の人が今まさに獲ってきた物を調理してくれているらしい。凄い……。他にも餃子や焼売、肉まんみたいなのまであった。

 野菜類はサラダバーとかあるし、お浸しとか煮物とかまであった。私は早速サラダバーで色々な野菜を器に盛って、たくさん用意されているドレッシングに迷っていた。

 軽めのシリアルやヨーグルトなんかもちゃんと用意されているし、カットフルーツや昨日の夕飯に出たようなデザート類まである。ドリンクも牛乳やジュース類、お茶類とコーヒーもあるし、希望者には軽めのお酒も出しているみたい。


「豪華ホテルの朝食ビュッフェってこんな感じなんだろうなぁ」


 様々な料理が乗ったお皿を見ながら思わずそう呟いた。さすがにがっつりとした揚げ物とか丼物は選ばなかったけれど、それでもなかなかの種類だ。パンケーキとフレンチトーストがミニサイズで作られているから、つい両方とも選んじゃったよね。後はクロワッサンとかシナモンロールみたいなのもあるから、ついついお皿に盛ってしまった。


 まぁ、何となくだけどこの身体に転生してからかなり代謝が良いのか結構な量を食べても全然太らないし、むしろ食べないとすぐにお腹が空いちゃうし、なんなら少しの間だけでも食べる量を減らしたらあっという間に痩せちゃうんだよね。あまり太らないっていう点では嬉しいけど、前世での食事量とかを考えると本当に食べて大丈夫かなって思っちゃう……。

 この体質は私だけじゃなくて他のみんなも同じみたいで、アオがたまに痩せすぎたからカロリー摂るって言ってケーキのホール食べとかしているし、サオもたまにお弁当箱が重箱になっている事がある。男子たちも倶楽部が大変だったり大会前になると、一食のお米の量が3合とかになるし、サオみたいにお弁当箱を重箱にするから、私たちって必要エネルギー量が相当多いんだと思う。

 だからか仲間内では一番の小食の雅樹は本当に痩せていて、私たちが見ていないと全然食べないからいつまでも痩せたままなんだよね。これでも最近は食べる量が増えてきたから、匡利たちほどじゃないけど、しっかりとした体型になってきたんだ。


「(そう言えば、雅樹の食べる量が増えたのって春に紗奈ちゃんと出掛けて以降のような……)」


 チラッと見ると、横にいる慶人の半分ちょっとだけど今までの倍の量の食事を食べている雅樹がいる。……紗奈ちゃんという気になる人ができて“生きる欲”が湧いてきたのかなぁ。そうだったら嬉しいなと私は雅樹を見て思っていた。


 時間いっぱいまで食事をした後、売店に行ってお昼ご飯を購入した。到着時間的にレストランでお昼ご飯を食べると、船から降り損ねそうという事で、お昼はそれぞれの部屋で食べる事がさっき決まった。

 さて、何を買おうかな。昨日のお昼ごはんはサンドイッチ弁当を買ったけど、今度はちょっと違うのが良いな。悩んだ結果、2種類のおにぎりと小さな卵焼きとソーセージが入ったおにぎり弁当にした。昨日サオが買っていたのと同じだね。

 お昼の買い物が終わった後はみんなそれぞれデッキに出たり、船内の他の施設に行ったりと残りわずかな時間を満喫している。私も部屋からそれほど離れていない場所にある、お店が何件か並んでいるエリアを覗いていた。

 午後になって少し過ぎた頃に部屋に戻ってアオとサオと一緒にお昼ご飯を食べた。お昼の後は船内用の服から冒険者の装いに替える。と言っても装備みたいなのは着けないから大分軽装だ。

 ちなみに、私は全体的に緑を基調にしていて、白いシャツにかなりミニ丈の緑色のジャンパースカート、スカートと同じ色のショートパンツ、スカートよりも濃い緑色のニーハイソックスを履いている。靴だけは冒険者業をしている時と同じ茶色のロングブーツだ。どれもこれも色んな付与がされていて、剣や弓、魔法などからの攻撃を防ぐほどの防御力と、夏場に着ていても暑くなり過ぎず汗をかいても平気な通気性があって、動きを妨げないように軽量化をされている。私はこれに加えて、胸当てを兼ねているコルセットのような皮鎧に、短剣をかけるための太いベルト、腕を守る籠手、マントを装備する事になっている。

 サオとアオも私と似たような感じで、アオは茶色、サオは黒が基調になっている。それからアオはショートパンツタイプで、サオは長ズボンタイプの服を着ている。

 荷物を片付け、忘れ物が無い事を確認して、あとは船が双子島に着くのを待つ。


「いよいよだね」

「ねぇ」

「港からは真っ直ぐに宿泊施設だっけ?」

「うん。ただ港で検査があるから、ちょっとそれが時間かかるみたいだよ。その後はまた魔導バスで移動かな」


 そうやって島に着いてからの事を話していると、大きな汽笛の音が双子島への到着を知らせていた。


ここまで読んで下さりありがとうございました!




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