184.銀髪赤眼美少女姉妹に包まれて……
「リシアお姉ちゃん。撫で撫でをしてくれ、撫で撫でを」
「うん、いいよー」
「リシアお姉さん! 私も撫でて!」
「うん、もちろんだよぉ……」
エイジとサラちゃんが出かけて数時間。私は、銀髪赤眼美少女姉妹を贅沢にも二人とも、同時に頭を撫でてあげていた。
ふわふわの髪。だけど芯がしっかりとして、サラサラな髪。なんて言うか、申し訳程度のお手入れしかしていない私の髪と違って、これが本当の女の子の髪って感じがする。
おまけに二人ともいい匂いがするから、左右から銀髪赤眼美少女の素晴らしい香りが漂ってきて、それに包まれて、頭が少しクラクラとしてしまう。
更に更に、二人とも私に懐いてくれているからか。右からクティラちゃんが、左からティアラちゃんが抱きついてきてもいる。柔らかく温かい女の子の全身を両腕で感じて、もうどうにかなってしまいそうだ。
(これでサラちゃんもいれば……完璧な美少女ハーレムなんだけどなぁ……!)
あまりの素晴らしさに脳がどうにかなってしまっているのか。今でも最高で最善な環境なのに、私はついそれ以上を望んでしまう。
もしも、もしもここにサラちゃんが居たならば。私の考えうる美少女全員に囲まれ、しかも全員が私を慕ってくれているとしたならば、私はその場で昇天してしまっていたかもしれない。
正直、サラちゃんに同行を拒否られたのは泣きそうになる程ショックだったけど。その代わりに、この銀髪赤眼ハーレムを得られたと考えたならば、プラマイゼロだ。いや、ちょっとプラスかも。
幸と不幸って意外とちゃんとバランスよく配分されているんだなぁ。そんなことを思ったりして。
「……ところでお姉ちゃん。何でお姉ちゃんもリシアお姉さんのこと、リシアお姉ちゃんって呼んでるの?」
「む? それはだな……そう言われたからだ、サラに。寧ろティアラは何故、リシアお姉ちゃんではなくリシアお姉さんと?」
「うーん……っとね。そう囁くからかな、私のヴァンパイアが」
「なるほどだ……」
と。二人が私に撫でられながら、よくわからない会話を始めた。
正直会話の意味はわからないけれど、心地よい銀髪赤眼美少女の声が右耳左耳それぞれにダイレクトに届き、凄く幸せな気分になる。
耳が幸せだ。耳が幸せすぎる。耳から多幸感が全身に流れ込んでいく。
(……サラちゃんとエイジ、二人はデート、楽しんでますか? P.S.私はとても楽しんでるし、幸せです……)
「……ねぇお姉ちゃん。リシアお姉さん、凄い顔になってるよ?」
「うむ……よく知らんが幸せそうだな!」




