2/13
なんか、ヤバイ
ぼくは、山道を歩いていた。すでに空は暗く、霜が降るような季節だった。
不気味な夜道は、姉を担いで歩いたかつてを思い出させてくれた。木々が風にふかれてわさわさと揺れる。いい雰囲気をぶち壊しにするKYが現れたようだ。
いっそうと静まりかえる木々。
不意に、風切り音が後ろに迫る。
ガキン
高く、澄んだ良い音だ。ぼくの周りに纏えられた闇たちが、ぼくを守ってくれる。
「[操作された闇]」
ILLEGAL SPELL
盗賊A(容姿をおぼえておく記憶容量が惜しいくず)は、細い目を見開いたまま絶命した。A(もはやどういう存在かさえ忘れ去られたくず)の身体は闇に食わせた。リサイクルである。(技名ではない)
「大丈夫ですよ、一生分以上の記憶容量を創れるし」
メタを無視したぼくは、そのまま山道歩きを再開した。眼下に街が広がっている。坂を下ってしばらくすればついてしまうであろう。
「へいわが一番」
ふと、そんなことを呟いてしまう。星とつきが明るく輝いている空が、やけに近く見えた。
「お前にへいわはない」
気配も何も感じさせない神(存在自体が耐えられないくず)の声がやけに耳障りだった。
「なんかいちいち不穏な発言に聴こえる。。。。一編コロスよ?」
は!? できるもんならお♪




