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魔法学園  作者: 眼鏡 純
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5話 2人の過去(2)

シ「おっ!ついに初感想書いてくれたな。」

レ「うん!ちゃんとこの『〜魔法学園〜』を見てくれる人がいているんだよ!いろいろアドバイスしてくれたので、もっと面白くなっていかなくちゃね。」

シ「そうだな。」

レ「じゃあ、今回は前の続きだよ。2人の過去が明らかに!では、どうぞ!」



シ「ちなみに説明すると、題名の(1)、(2)って続いているやつは、名前は違うけど話は続いているってことね。」

 「あいつは私達と同じ高1で、たった3ヶ月で虎神高校の頂点に立った男。名前は『バージェス・アルシオン』そして、シャインの…『幼馴染み』よ。」

「えっ!?」

サナの説明を聞いてレビィが驚いた。

風の音しか聞こえないくらい静けさの中でシャインとバージェスはにらみ合っている。


 この男の名前はバージェス・アルシオン。スノウくらいの背に、金色の短髪に金色の瞳。右の頬に『メ』の形をした傷があり、腰には一本の剣をさげている。(モデル:FTのラクサス)


すると突然バージェス剣を抜き、シャインに向かって振り下ろした。

「シャイン!」

レビィが叫んだ。だが、剣はシャインの数センチのとこでピタリと止まった。

「何故避けなかった?」

バージェスが尋ねる。

「お前はが止めると知っていたからだ。」

シャインが睨みながら答えると、バージェスは剣を鞘に納める。

「昔から真っ向勝負が好きなお前は、無防備な奴や戦闘体勢に入っていない奴に攻撃はしない。つまり不意討ちはしないと知っていた。そして今のを俺が風砕牙で止めていたら、戦闘体勢に入ったことになり、お前は攻撃してくる。違うか?」

シャインが説明する。

「クハハハハ!正解だ!さすがシャインだ。」

誉めているのかバカにしているのか分からない言葉で言う。

「今ここでお前と一戦やり合う気はねぇ。さっさと帰ってくれ。」

「そうだな。帰るわ。」

バージェスがすんなり受け入れる。

「お前と闘うのはまだ早いからな。」

そう言い残してバージェスは帰っていった。



 バージェスが見えなくなってから、3人は門をくぐり、寮の方に向かう途中、

「ねぇ、バージェスってどんな人だったの?」

レビィがシャインに尋ねる。

「小さい時はあんなんじゃなかったんだ。」

シャインは大きな木の近くにあるベンチに座る。突然座ったので、レビィはシャインの隣に慌てて座る。その2人の前にサナが立った。

「あいつと俺は中1までずっと仲良しだった。だけど、中2からあいつの力は開花した。」

シャインは自分たちの過去を話し始めた。




 10年前…

「早くこいよバージェス。」

「ま、待ってよ~」

10年前でもほとんど変わりなく、小さくなっただけのシャインと、まだ傷がなく、少し内気のバージェスが公園の中を走っていた。2人は物心がついたときから、ずっと一緒に遊んでいた。

「いっちばーん!」

シャインがジャングルジムにタッチする。

「はぁ…はぁ…は、早いよシャイン…」

バテバテのバージェスがようやくジャングルジムについた。

「遅いぞバージェス。」

ジャングルジムのてっぺんからシャインが言う。

「何でシャインはそんなに体力あるの?」

まだ少しバテているバージェスが尋ねる。

「う~ん…分からない。」

シャインが首を傾げながら答える。

「ふ~ん…」

「とりやえず遊ぼうぜバージェス。」

シャインがニッコリ笑う。

「うん。」

バージェスが笑い返して、夕方まで2人は公園でおもいっきり遊んだ。


 「ねぇ、シャインは強くなりたい?」

ジャングルジムのてっぺんで沈んでいく夕日を眺めながらバージェスが尋ねる。

「いつも聞くけど、そんなに強くなりたいの?」

逆にシャインが尋ねる。

「僕は強くなりたい。強くなって僕のことをバカにした奴らを見返してやるんだ。」

バージェスが答える。

「そんなことして楽しい?」

「これは僕が決めた事だ。たとえシャインでも口出ししないでよ。で、シャインはどうなの?」

再度シャインに尋ねる。

「それは…強くなりたいよ。でも、僕はバージェスみたいな目標じゃない。」

「じゃあどんな目標?」

バージェスが聞いてから少し間が空き、ボソッとシャインが呟いた。それを聞いたバージェスが、

「ふ~ん…シャインらしいね。」

と、笑う。

「ずっと一緒に遊ぼうね。」

バージェスが小指を出す。

「何?」

「指きり!」

「うん。」

2人はジャングルジムのてっぺんで約束をした。


 だが、そんな約束は成長していくにつれ、薄れていった。 2年前…

2人が中学二年になった時に、突然バージェスの力は開花した。


「ぐはっ…」

体育館の裏で不良たちが倒れている。

「なんだ、そんなもんか。」

成長したバージェスが不良たちを見下す。

「くっそ…」

不良たちが逃げていった。そして陰で見ていたシャインがバージェスに近づく。

「バージェスやり過ぎだろ。」

シャインが注意する。

「知らねぇよ、あいつらからきたんだから。」

「でも…」

「弱い方が悪いんだよ。」

そういってバージェスは教室に戻っていった。それをシャインは不安そうに見送る。


 「ホントにいい加減にしろよバージェス!」

2人がいつも遊んでいた公園のジャングルジムのてっぺんに座っているバージェスにシャインがキレる。

「何だよ、こんなとこに呼んどいて、そんなことかよ。」

バージェスがやれやれポーズをとる。

「つぶしてんのは全部不良どもだろが!」

バージェスが言い返す。

「それでもやり過ぎだ!」

シャインも引き下がらない。

「昔ここで言っただろうが、俺をバカにした奴らを見返してやるってな。」

「でもな…」

昔のことを持ち出され、少しつまるシャイン。

「だったら、一戦して決めるか?」

バージェスがジャングルジムから飛び下りる。

「何をだ?」

「ここはマズいから場所を移すが、一戦して、勝ったほうが言うこと聞くってのはどうだ?」

バージェスの提案に、少し考え、

「いいだろ。」

シャインがのる。


 公園から10分ぐらい歩いたところに、十分戦える草原があり、そこで2人はにらみ合っていた。

「こいよ。」

「ああ。」

シャインとバージェスの戦闘が始まった。


 結果は…シャインの完敗で終わった。

「弱くなったなシャイン…いや、俺が強くなったのか。」

バージェスは片膝をついているシャインに背を向けて去っていく。

「バージェス…」

2人の顔にはもう昔のような笑顔はなかった。

そして、2人はそれから会うことはなかった。




 「…これで話は終了だ。」

シャインが話終える。

「2人にそんな過去があったなんて。」

レビィが驚いた顔になっている。

「さて、帰るか。」

シャインが立ち上がる。

「うん。」

レビィも立ち上がる。

「じゃあな2人とも。」

シャインが帰ろうとするが、寮の方には向かわず、正門の方に向かう。

「ちょっと、寮はあっちよ?」

サナが止める。

「ん?誰が寮暮らしだって言った。」

シャインの言葉に2人がキョトンとする。

「あんた寮暮らしじゃないの!?」

サナが驚く。

「ああ。小さいアパートで住んでんだ。レビィとは反対方向だけどな。」

「でもあんた、いつも寮の方から来るじゃない。」

「ずっとダチと狩ってたからな、帰るのは1ヶ月ぶりかな。」

「そうなんだ…」

「そう。じゃあな。」

そう言ってシャインは帰っていった。

「私も帰るわね。」

「うん。じゃあねサナ。」

サナは女子寮に帰っていった。

(何だか嫌な予感するな。)

そんなことを思いながら、レビィも自分の家に帰っていった。



 このレビィの予感が追々現実になるなんて、まだ誰も知らない。

レ「アドバイスの中に、『キャラの説明は自然に入れた方がいいよ』って言うのがあったよ。」

シ「すまないが、この説明型は筆者が気に入っているからこれだけは変えられないらしい。」

レ「ふ~ん…でも、感想を書いてくださって本当にありがとうございます。」

シ「では次回予告を、次回はガラッと変わって、遠足の話だぜ。」

レ「たしかまだ6月だよね…」

シ「理由は話の中で説明するらしい。」

レ「そう…では、次回をお楽しみに!」

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