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魔法学園  作者: 眼鏡 純
10/88

10話 夏休みinプール

シ「祝10話ー。」

ス「暗いわ!」

シ「だってお前、10話なのに別にメインの話に関係ない話ってどないよ。」

ス「それはそうだけど…」

ヒ「でも今回は女性人の水着が見れますよ。」

ス「そうだ!テンション上げて行こうぜ!」

ヒ「もしかしたらポロリがあるかもしれませんよ。」

ス「オオー!ポロリ!」

シ !!

ヒ「もしかしたら×××も見れるかも。」

ス「オオー!」

サ「[ライトニング]!!」

ス・ヒ「ギャーーー!」

シ「………では見てください。」

 「おめでとうございまーす!」

白いテントの下でベルがカランカランと響く。

「金賞は『ドリームプール』のペアチケットでーす。」

差し出されたチケットを見て、

「ペア…チケット…」

と、レビィが呟いた。



 暑い日差しの中、新しくできたプール施設、『ドリームプール』の入口にシャインとレビィが立っていた。

「で、なんで俺なんだ?」

シャインが尋ねる。

「暇なんでしょ?だったらちょっとぐらい付き合ってよ。」

レビィが怒る。

「あのな~レビィ、俺だって予定というものがあるんだ。誘うんだった女友達を誘えよ。」

「男女ペアしか有効されないの。」

レビィがチケットを見せる。

「とにかく行きましょう。」

「まあ、来ちまったからには遊んでくか。」

シャインも観念して、2人は入場した。入った2人はそれぞれ更衣室に入って水着に着替える。レビィは水着に着替えながら内心ヤッタと思っていた。

(これって、デ、デートだよね。わぁ、なんか緊張してきた。でも、今日は2人で楽しむんだ!)

水色の白い水玉のビキニに着替えたレビィはルンルン気分で待ち合わせの場所に向かった。



 今日は2人で楽しむんだというレビィの願いは待ち合わせの場所に着いたとたん、はかなく散った。

「お、きたかレビィ。」

待ち合わせの場所には普通はシャインしかいないのだが、そこに2人追加されていた。

「レビィー!」

レビィに抱き付いてきたのは黒い大人びた水着を着けたエアルだった。

「な、なんでエアルがここにいるの?」

抱き付いているエアルに尋ねる。

「実は私達も当たったんだペアチケット。」

エアルがもう1人いた男、スノウを指しながら答える。

「私達じゃなくてお前が当てて、俺は無理矢理連れてこられたんだ。」

スノウが訂正する。

「俺と一緒だな。」

シャインとスノウがガシッと握手をした。

「一緒に遊ぼうレビィ!」

エアルが提案したのでレビィは承諾したが、内心はすごく落ち込んでいた。しかも、

(改めて見ると、大きいな…)

体育の時とかに見ていたけど、水着になるとさらにわかるようになって、自分のと比べて余計落ち込んだ。

ちなみにレビィはBでエアルがDである。

レ・エ「言わない!」

失礼しました。



 4人が普通のプールで遊んでいると、プールサイドに見たことある女子を見つけた。

「ねぇあれ、サナじゃない?」

「サナだぁ?」

レビィに言われシャインが見ると、確かにサナだった。

「ホントだ。」

「おーい、サーナー。」

エアルが手を振りながらサナを呼ぶ。サナは呼ばれた方を見ると、そこには会いたくなかったメンツがいてサナが驚く。

「な、なんであんた達がいんのよ!?」

スクール水着型の青色の水着のサナが片手に浮き輪を持ちながら近付く。

「ペアチケットが当たったから。」

レビィが答える。それにスノウとエアルが同じくと手を上げる。

「サナはなんでいるの?」

当然のごとく聞かれる質問にサナが戸惑う。

「私は…ただ涼みにきただけよ。家に居ても暑いだけだし、宿題も終わっているし。」

「マジか…まだ夏休み始まって1週間だぞ…」

シャインとスノウが驚く。

「でも1人で?」

エアルが尋ねる。

「そ、そうよ。悪い?」

サナがムスッとする。

「別に悪くはないけど、じゃあサナも一緒に遊ぼう!」

エアルが誘うが、サナが断る。

「え~なんで~?」

エアルとサナが言い合っているの見ていたシャインが浮き輪に年期が入っているのに気が付き、ピンと閃いた。

「ひょっとしてサナ…泳げないのか?」

図星だったサナは固まり、変な汗が出ている。

「ち、違うわよ!私はただ…あの、その…」

完全にテンパっているサナを見て、シャインがハァとため息をつく。

「泳ぎは自分だけで身に付けれるわけないだろ。俺が教えてやる。」

思いがけないシャインの言葉にサナが顔を真っ赤にする。

「ほら、早くプールに入ってこい。」

仕方がなくサナはプールに入ると、シャインの泳ぎ方講座が始まった。その光景を見て、レビィが完全に嫉妬している。それに気が付いたエアルが「あっちのウォータースライダーに行こ。」とレビィを連れていった。1人になったスノウは別にすることがないのでシャインの泳ぎ方講座を眺めていたら、

「あらら、サナが来ていたのは知っていましたが、あなた達も来ていましたか。」

突然上から話しかけられたので見てみると、そこには水着のヒューズが立っていた。

「ヒューズ!お前も来ていたのか!………なんだそのTシャツ?」

スノウはヒューズが着ている『管理人』と書いてあるTシャツを指す。

「見ての通り管理人のTシャツです。」

「いやそんなでかでかと管理人って書かれてもな…」

「私今このプールの管理人の短期バイト中です。」

「お前ここで働いているのか!?」

「ええ。」

「じゃあそのTシャツはここのか。」

スノウが納得していると、

「いえ、これは自前です。」

と、ヒューズが訂正した瞬間、2人は数秒間見つめ合い、

「あっそ…」

スノウが呟いた。



 エアルと嫉妬中のレビィはウォータースライダーの順番待ちをしていた。

「何よシャインの奴。」

レビィがブツブツと念仏のように愚痴っている。

「レビィ、そんなに気にしない方がいいって。ほら、シャインって恋愛に興味ないからさ。」

エアルがなだめる。

「でも事故だとしてもキ、キスしたんだよ。それなのになんで平然といられるのよ!」

レビィの嫉妬が徐々に怒りに変わっていく。

「なんだかんだでやっぱり好きなんだ。」

エアルが少し茶化すと、

「だから違うって!好きとかそういうのじゃなくて、こう、守りたい、守ってあげたい人って感じなの!」

ほぼ八つ当たりになっている。

「その守ってあげたいってどういう意味?」

エアルが尋ねる。

「正直私だって分からない。でもそう表現するのが一番かなって。」

【夜叉の本能かもしれんな。】

突然割り込んできたナイトに、

「うるさい!あなたは黙ってて!」

レビィがキレた。

(レビィ…私は知っているからいいけど、周り人から見ると危ない人だよ…)

エアルが心の中でツッコむ。

「でもそうかもしれないね。」

レビィが少し納得する。

「ナイトがなんて言ったか知らないけど、そうだよ。」

エアルが後押ししてレビィはようやく落ち着いた。


 2人が待っていると、

「お~君は確か龍空高校の子じゃないの~」

チャラチャラしたしゃべり方で近付いてきたのは、いつかの片耳ピアスとほか4人だった。

「げっ!?あんた達…」

レビィが警戒する。

「誰なのこいつら…?」

エアルがレビィに囁く。

「1回私をナンパしてきた奴ら。」

レビィが答える。

「ふ~ん…」

エアルも警戒する。

「今回はあの黄緑の男はいないみたいだな。」

片耳ピアスがシャインがいないか辺りを見渡す。

「ええ、『ここ』にはいないわ。」

レビィが言う。

「そういや~前に名前言ってなかったか。俺は『ラーチャ』、よろしくね。」

ラーチャが握手を求めるが、レビィはしようとしない。

「なんだよ、それにしても君も可愛いね~」

ラーチャが標的をエアルに変える。

「ありがとう、でもハッキリ言ってウザいからゴメンね。」

エアルがきっぱり言う。

「バッサリだね~ おっ!ほら、君達の番だよ。」

言い争っている間にレビィとエアルの番が回ってきていた。ちなみに2人ずつ滑れる。

「次の人どうぞ。」

スタッフが呼ぶ。

「ほら、早く行きなよ。」

ラーチャがニヤニヤする。

「こいつら私達が滑った瞬間、後ろすぐに滑ってきて何かするつもりよ。」

エアルが囁く。

「どうする?」

レビィが聞く。

「……やるしかないわね。」

エアルが決心する。

「わかった。」

レビィが賛成する。

「おい早く滑れよ。」

「そんなに滑りたかったら…お先にどうぞ!」

5人の中の2人が近付いてきた瞬間、レビィとエアルはガッと掴み、入口に放り投げた。

投げられた2人はスライダーを滑っていった。

「てめぇら!」

ラーチャ以外の2人が『魔法剣』を出した。

「剣だー!」

「刃物だー!」

周りの人がパニックになる。

「レビィ刀は?」

エアルが杖を取り出し、構える。

「更衣室。持っていこうとしたら止められた。」

レビィが答える。

「持っていこうとはしたんだ…」

エアルが苦笑いする。

「で、どうする?」

「私が仕掛けるからあとは合わして。」

「わかった。」

「[フェアリーライト]!!」

光の玉が閃光を起こし、ラーチャ達が怯む。その瞬間にエアルとレビィはスライダーに乗り込んで滑り降りた。

「お前ら追え!」

ラーチャに命令され、魔法剣をしまい、2人もスライダーに乗り込んだ。ラーチャは順番待ちしていたとこを逆戻りしていった。



 この騒動はシャイン達も気が付いた。

「なんか騒がしいな。」

シャインとサナが水泳講座を中断する。

「スライダーの方ですね。」

ヒューズがスライダーに向かう。

「俺も行く。」

スノウがプールから上がり、ヒューズに付いていく。

「俺達も行く。」

シャインとサナも付いていく。

「てか、ヒューズいたのか!?」

シャインがヒューズの存在に気が付く。

「短期バイト中です。」

「ふ~ん…」

シャインが興味ない感じで言う。

「私は別に広めたりしませんよ。」

ヒューズがサナに囁く。

「う、うるさい!」

サナとヒューズが言い合っていると、

「シャイン!」

「スノウ!」

聞き覚えのある声がスライダーから聞こえ、シャインとスノウが見ると、レビィとエアルが滑り降りてきていた。

「後ろの男お願い!」

レビィに言われ、2人の後ろを見てみると、男が追いかけてきていた。シャインとスノウが察して、スライダーの出口付近に近付く。そして、レビィとエアルがプールに着水して、2人がプールサイドに上がるのを確認してから、腕を構え、数十秒後に滑り降りてきた男2人に思いっきりラリアットをかました。くらった2人は空中を後ろ一回転し、キレイに着水して気を失った。ちなみにエアルとレビィに落とされた2人は、シャイン達が到着する前に逃げていったらしい。

「げっ!?なんでてめぇがいんだ!?」

ラーチャがシャインを見て驚く。

「なんか見たことあるなと思ったらお前らだったか。」

シャインが睨み付ける。

「おいおい、『ここ』にはいないって言ったじゃないか。」

ラーチャがレビィに訴える。

「私が言った『ここ』はプールじゃなくて、スライダーにいないって意味よ。」

レビィが答える。

「ちっ、まあいい、今日はあるものを持ってきたからな。」

ラーチャは1枚の札を取り出した。

「俺だって魔法科の人間だ!行け!『ブルースライム』!!」

ラーチャが札を下に叩きつけると、ボンといって1匹の青色のスライムが現れた。

「なんだあれ?」

「下級レベルの召喚魔、ブルースライムよ。」

サナが説明する。

「下級?だったら一瞬で倒してやる。」

シャインが戦闘体勢になる。

「たぶん無理よ。ブルースライムはある特殊能力を持っているの。」

サナが言う。

「特殊能力?」

シャインが聞き返す。

「ブルースライムは自分の周りに水があれば、その水を吸収して…」

サナが説明していると、ブルースライムがプールの水を吸ってどんどんと大きくなっていく。

「巨大化するの。」

サナが巨大化したブルースライムを見て唖然とする。

「でか…」

シャイン達も唖然とする。

「行け!ブルースライム!」

ラーチャの命令で、ブルースライムは無数の触手のようなものだしシャイン達に襲いかかってきた。

「シャイン!刀は?」

スノウが攻撃を避けながらシャインに尋ねる。

「更衣室だ、持っていこうとしたら止められた。」

シャインが答える。

(レビィと一緒のこと言っているよ…)

エアルが苦笑いする。その時、サナがブルースライムの攻撃を喰らい、奧にあった2メートルプールに吹っ飛ばされ、真ん中ぐらいに落ちた。

「ヤバい!サナは泳げない!」

シャインが助けに行こうとしたら、触手に捕まった。

「しまった!」

手足を封じられたシャインは身動きがとれない。

「シャイン!」

レビィが助けに行こうとしたら、

「レビィ!刀です!」

ヒューズがレビィに向かって夜桜を投げた。受け取ったレビィはすぐに刀を抜き、シャインを捕まえている触手を切った。

「サンキューレビィ。」

シャインが礼を言う。

「シャイン、刀です!」

ヒューズはシャインに風砕牙を投げた。受け取ったシャインは刀を抜いた瞬間地面を蹴った。

「[疾風斬]!!」

シャインがブルースライムを斬ったが、斬られたところが再生した。

「効いてねぇ。」

「俺もさっきから殴ってんだけど全然効かないんだ。」

スノウが言う。

「物理攻撃が…効かない…」

エアルが頭を抱える。

(どうする…)

シャインが考えていると、2メートルプールが突然渦を巻き始めた。

「な、なんだ!?」

全員がプールを見ると、渦により水が真ん中に寄っていき、水柱になり空へと上がっいく。水柱の前には飛ばされたサナが立っていた。

「私を…なめんじゃないわよー!」

水柱が八つに分かれ、蛇の形になっていく。

「[アクア・オロチ]!!」

蛇になった水がブルースライムにヒットし、どんどんブルースライムが大きくなっていき、破裂した。

「やった!!」

エアルとレビィがハイタッチする。

「ブルースライムは水を吸った分だけ巨大化していく。でもそれにも限界はある。だから私は限界になるまで水を吸わしてやったのよ。」

プールの底からサナが説明する。

「さ、どうする片耳ピアス?」

シャインが刀を向ける。

「ひ、ひ~〜〜〜〜」

ラーチャが逃げようとすると、警察が来てラーチャを取り押さえた。

「お前ら覚えてろ!」

そう言い残し、ラーチャは警察に連れていかれた。

「はぁ~終わった〜」

エアルが伸びをする。

「とんだ騒動だったな。」

スノウが言う。

「まあ、とりやえず解決してよかったですね。」

ヒューズがまとめる。

「もう、せっかくの休日が台無しになっちゃった。」

レビィが怒る。

「まあいいじゃねぇか、スリルがあったしな。さ、帰ろうぜ。」

シャインの一言に4人は賛同し、帰っていく。そして4人がプールから帰ってから、

「ちょっと、私を忘れてんじゃないわよー!」

サナの言葉がむなしく響いた。

レ「ヒューズ一緒に帰ってよかったの?」

ヒ「ええ。交代だったんで。」

レ「大丈夫なの…?」

ヒ「いいえ。」

レ「平気なの…?」

ヒ「もうやめるつもりだったんで。」

レ「そう…」

ヒ「とりやえず次回予告をしましょう。」

レ「そうね。次回もメインの話に関係ない話だよ。」

ヒ「内容は夏の風物詩、夏祭りです。女性人の浴衣姿が見れますね。」

レ「活字だから読者の皆さんには分からないけどね。」

ヒ「では次回をお楽しみに。」




シ「ちなみにこの投稿は27時間テレビを見ながら投稿しました。」

エ「………言う必要あった?」

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